エバーグリーンのロッド特集!バス釣りの歴史を支えてきたコンバットスティックを徹底チェック
バス釣りブームが最高の盛り上がりを見せたのは、今から20年ほど前でしょうか。 そのとき先鋭的で魅力溢れるバスロッドを提供していたのが、エバーグリーンでした。 なぜ魅力的だったの…
FISHING JAPAN 編集部バス釣り用タックルを豊富にリリースしているエバーグリーンから、コンバットスティックの新作がリリース。
その名は、オライオン。
カードゲームで聞いたことのあるような、カッコイイネーミングに秘められたスペックとは?
先行発売の4機種について、詳しくご紹介しましょう。
目次
エバグリーンからリリースされる、コンバットスティック新作オライオンとは、バス釣りを楽しむための専用ロッドのことです。
幅広いラインナップが予定されている中から、先行発売の4機種のデータが公開されていますよ。
ネット通販サイトをチェックしたものの、在庫を抱えているページはゼロ。
SNSでは、すでに釣果報告が掲載されているようですから、あっという間に完売してしまったのでしょう。
人気の理由は、やはりエバーグリーン所属の菊元俊文プロが開発に関わっているから。
温和でいつもにこやかな菊元プロの性格は、多くのバスアングラーの憧れとなっています。
その彼が、2年以上の歳月をかけて仕上げてきたアイテム群ですから、注目されないわけがありません。
ブラックカラーでシンプルに統一されたロッドブランクスの素材に使われているのは、高強度で高弾性なカーボン・トレカT1100G。
これを積層密度を高めて肉厚に織り込まれたクワトロウーブンクロスによって、バットからベリー部分までを補強しています。
新素材を使っているからスゴイ!のではなく、これをベースにして軽さと強さ・張りとしなりを並び立たせている仕上げが、バス釣りをよりエキサイティングなものに変えてくれるのです。
いったいどのようなテイストに4機種が作られているのか、じっくりチェックしてみましょう。
まず取り上げるのは、最も柔らかい仕上がりの、オライオン・デジェルです。
型式OCSC-67MLで、長さ6.7フィートにMLパワーのブランクス、自重は106グラムと軽めの設定になっています。
ベイトフィネスに使用する目的で作られていて、適合ルアーウエイトは3.5グラムから21グラムと、かなり幅広いのが特徴です。
これならネコリグやスモラバ・鉄板系バイブレーションプラグ・小粒クランクベイト・ミノー・ジャークベイトなどを使いこなせるでしょう。
次に挙げるのが型式OCSC-69MHの、オライオン・ムーンゲイザーです。
長さ6.9フィートにMHパワー、自重は108グラムと軽いことから、高い感度でバスのアタリを読み取ってフッキングに持ち込めるタイプでしょう。
適合ルアーウエイトは、5グラムから42グラムまで。
これならフットボールタイプのラバージグやテキサスリグ・フリーリグ・高比重ワームによるノーシンカーリグ・ブレーデッドジグ・中型クラスのスイムベイトなどを操れるでしょう。
コンバットスティックのMHといえば、スーパーウォーリアーがイメージできますが、その進化型ととらえていいバーサタイルモデルですね。
オライオンのスターゲイザーは、型式OCSC-69Hで、長さ6.9フィートにHパワーのブランクスを設定しています。
自重118グラムと、こちらもかなり軽くて感度の高い、ガード付きのラバージグをメインに操れるベイトロッドに仕上がっていますよ。
オライオンシリーズのフラッグシップモデルという位置づけですから、絶妙の感度とパワーでカバーに潜むビッグバスを掛けて、引き離すことができるでしょう。
歴代コンバットスティックのジグ撃ちモデルの最新進化形ですね。
4つめは、オライオンのブラックローズで、長さ7.1フィートにH+パワーが乗っかっていますよ。
適合ルアーウエイトは、最大84グラムまでですから、ビッグベイトを操れるスペックになっているわけです。
自重は126グラムとやや重め、それでも重過ぎるという印象はありませんよね。
ビッグベイトを縦横無尽にキャスト&リトリーブしながら、その釣り場のレコードフィッシュを釣り上げたいものです。
エバーグリーンのコンバットスティック新作オライオンにマッチする、おすすめのベイトリールを取り上げてみましょう。
どのロッドもガッチリ系とはいえ、ベイトフィネス寄りのデジェルと、ビッグベイト寄りのブラックローズでは、スプールに巻くラインが異なってきますから、リールも違うものに。
まずは、オライオン・デジェルに合いそうなリールからピックアップしてみます。
ダイワ(DAIWA) ベイトリール 20 アルファス AIR TW 8.6L(2020モデル)
ダイワのベイトフィネス対応リール・アルファスAIR TWです。
特徴は28ミリ直径のフィネス専用スプールを搭載していること。
このスプールの立ち上がり初速には目を見張るものがあり、かなり軽量なルアーやリグでも軽快に飛ばすことができます。
ダイワ独自のTWS機構と相まって、ライントラブルを起こさない状態で手返しよくキャストを繰り返せるでしょう。
実際に手にしてみると、自重160グラムはかなり軽くて、手首やヒジ・肩などに負担を感じずに長時間アプローチを楽しめますよ。
ハンドル1回転で75センチのラインを回収できることから、28ミリスプールでもじゅうぶん素早いテンポの手返しが可能に。
実売価格は、3万円台前半と、比較的安い価格帯に収まっていますから、まだ小口径スプールのベイトフィネスリールを味わったことがないなら、ぜひ使ってみてもらいたいですね。
ラインキャパは、8ポンドラインで45メートル巻けるようになっています。
これだけラインがあれば、ベイトフィネスのアプローチをするならじゅうぶん対応できるでしょう。
試しに12ポンドのフロロカーボンラインを巻いてみましたが、約25メートルは巻けるので、カバーの濃いポイントを攻めたいときは、12ポンドでもアプローチ可能です。
シマノ(SHIMANO) ベイトリール 両軸 20 メタニウム XG RIGHT バーサタイル
シマノの人気ベイトリール・20メタニウムのエクストラハイギアモデルです。
ギア比8.1対1で、ハンドル1巻き86センチの巻き取り量を誇っていますから、リグやラバージグをピンポイントに撃って、反応がなければ即回収するアプローチが可能です。
そうやってテンポアップに慣れていくことで、釣れるバスの数が比例して上がっていくでしょう。
一体成型のマグネシウム合金ボディは、滑らかで軽やかな巻き心地を提供してくれるので、スムーズな展開の釣りを楽しむことができます。
実際にフィールドで使ってみると、とにかく軽くて快適。
12ポンドから14ポンドのモノフィラメントラインを駆使したいなら、ベストマッチのベイトリールといえそうです。
ムーンゲイザーやスターゲイザーに装着すれば、潜在パフォーマンスは一気に開花するに違いありません。
実売価格は3万円台と、コスパ優秀な価格設定になっています。
ハイエンドスペックといっていい内容なのにこの価格、これでは対抗馬がなかなか現れないのも肯けるでしょう。
シマノ(SHIMANO) ベイトリール 両軸 20 カルカッタコンクエスト DC 200HG RIGHT シーバス マキモノ
カルカッタコンクエストのDCブレーキユニットを搭載した200番サイズは、剛性が高くてラインキャパも多めです。
ギア比6.2対1ですから、ハンドル1回転で74センチのラインを巻き取れますよ。
自重265グラムは、昨今のロープロファイル系よりは重いですが、手首やヒジが疲れてしまうほどではありません。
巻き心地は滑らかで、キャストの際のライントラブルは、見事なまでに解消されています。
高い剛性・耐久性を活かして、ビッグベイトをラインに結んで使いたいですね。
となると、オライオンのブラックローズとのマッチングが良好でしょう。
ラインキャパは、20ポンドラインで100メートル巻けますから、ビッグベイトゲームを実践するにはじゅうぶん。
実釣で使ってみると、丸型タイプなのにパーミングしやすく、クラッチを切る作業もスムーズにおこなえます。
実売価格は5万円台と、かなり高い価格設定ですが、ハイエンドスペックモデルにしては抑えられているほうでしょうか。
DCブレーキのモードをいろいろ選べるので、フロロカーボンで2番に設定すると、バックラッシュせずに安定した飛距離を叩き出せます。
自分なりのセッティングを見い出して、さまざまなシチュエーションで使いこなしてみたいですね。
エバーグリーンのコンバットスティック新作オライオンの特徴や、ベストマッチなおすすめベイトリールをご紹介しましたが、いかがでしたか?
全機種揃った時点で、実釣インプレをおこなう予定です。
とても魅力的なロッドシリーズですから、多くのアングラーが注目しているのは間違いないでしょう。
エバーグリーンのロッド特集!バス釣りの歴史を支えてきたコンバットスティックを徹底チェック
バス釣りブームが最高の盛り上がりを見せたのは、今から20年ほど前でしょうか。 そのとき先鋭的で魅力溢れるバスロッドを提供していたのが、エバーグリーンでした。 なぜ魅力的だったの…
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