浅場で連発&全員安打!飯岡沖の夏ビラメ好期へ

隔週刊つり情報編集部

九十九里飯岡エリアのヒラメ釣りが中小型の数釣りシーズンに突入、飯岡港隆正丸では取材日の1週間前から連日全員安打が続いている。

釣り場は航程20分、飯岡沖の水深15m前後を横流しで狙っている。

底は砂利や砂地でほとんど根掛かりしないため、オモリトントンか引きずるくらいタナが低くてもいいそうだ。

当日は朝のうちは小型が多かったが、次第にサイズアップして1~1.5kg前後が中心となり、0.3~1.8kgのヒラメが一人3~10枚の釣れ具合。

貸し道具を利用した初心者グループの仕立船でも全員が釣れていた。

夏場は水深が浅く、アタリも多いため、ヒラメ釣り入門にもピッタリ。

この好期にトライしていただきたい。

釣行の写真

▲この時期狙うポイントは水深が浅くて釣りやすい

孫バリはトリプルかシングルか

船宿仕掛けの孫バリはトリプルフック。

「掛かりがいいから初心者にもおすすめ」と船長。

確かににソゲ級にも掛かりがいいし、中型くらいまでの相手ならバラシもそれほど心配はない。

ただしタモ取りのあと網に絡んで取りづらいデメリットもある。

「自分が釣るときには使わない」と言うのも船長で、ベテラン釣り師はシングルフック派も多い。

タモ取り後の手返しも早いから、連チャンの好期を逃すことも少なくなる。

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▲トリプルフックはハリが3つあるから網に絡まりやすく外しにくい

夏ビラメが狙えるのは本誌船宿データベースでいうと銚子~九十九里の各港。

取材した飯岡港の隆正丸では7月下旬現在、連日トップ5~7枚、いい日は10枚以上の釣果が出ている。

特筆すべきはボウズ率の低さ。

大型船で貸し道具が充実していること、季節柄ビギナー連れのグループも多い中、ほぼ連日ボウズなしの釣果が続いている。

ヒラメのほかにもカサゴ、メバルなどの根魚やイナダ、カンパチなどの青物も交じりアタリが多いから、「初心者でも十分楽しんでもらえると思いますよ」とこの日ヒラメ船を担当した鈴木淳夫船長も太鼓判の釣れ具合だ。

釣り場は航程20分ほどの飯岡沖で、水深は10~20mと浅い。

「根や魚礁の際とかヘリを流すけど、基本的には根掛かりが少ない所を選んでいます」と船長。

海底は砂地か砂利メインで根掛かりがほぼ皆無なのもビギナー向けといえる。

夏ビラメはソゲと呼ばれる小型も多いが、1~1.5kg級の釣りごろサイズメインに、特大こそ少ないものの連日2~3kg級は出ている。

「青物は回遊魚だから日によってだけど2kg超のサンパク(イナダとワラサの中間サイズ)やカンパチが釣れる日もあるよ」と船長。

カサゴやメバルいった定番ゲストも良型ぞろい。

アタリが多くゲスト多彩、エサ切れになることもあるようだからイワシは大切に扱うように心がけよう。

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▲ヒラメが次つぎに釣れる至福の時間

タックルや仕掛けは夏場でも変わりなし

タックルは図のとおり。

夏ビラメだからといって特別なものはなく、盛期と同じでかまわない。

しいて言えば中小型の数釣りとなることが多いので、MもしくはMH標記の比較的軟調ロッドが釣趣に優れ楽しめるといったところ。

なお、隆正丸ではライトタックルもOKで、この場合はPE1.5~2号の道糸でオモリは60号(ノーマルタックルは80号)となる。

仕掛けも盛期と同じでいい。

根掛かりが少なく底ギリギリを狙うことが多いから、自作するなら捨て糸の長さは50cmほどと、標準かやや長めがいいだろう。

7月下旬現在、エサのイワシは小さめだからハリス長は70~80cmとやや短めがいいように思う。

ただしイワシの大きさは入荷次第なので臨機応変に対応したい。

親バリは大別すると、イセアマやチヌバリの「丸バリタイプ」とヒラメバリなどの「丸セイゴタイプ」の2種。

好みでどちらでもかまわないが、エサ付けを素早く行えるようハリ先の鋭いものを選びたい。

刺さりの悪いハリはエサ付けに時間がかかってイワシを弱らせてしまうからで、ハリ先が鈍った場合も即交換だ。

孫バリはトリプルフックを使う方がほとんど。

確かにソゲ級の小型に対し掛かりはよくスレで掛かることもあるくらいだが、タモ取りしたあとに網に絡むと外しにくい。

私の場合、盛期は大ビラメに対しての安心感、夏はタモ絡みしても外しやすいことと手返しアップの観点から常時シングルフックを使用している。

具体的には大ビラメが狙える状況ならマダイバリ11号、エサのイワシが小さいときや中小型のヒラメが中心のときはチヌバリ5号を使っている。

夏場は水温が高くエサのイワシも弱りやすいので管理には注意しよう。

隆正丸では開始時に船長から3匹配られ、その後は各自イケスからすくってくるスタイルだが、その場合も3匹にとどめる。

多くのイワシを足元のオケで泳がせておくと弱りが早いからだ。

エサ付けは上アゴの硬いところに親バリを刺す。

鼻に通し刺すと解説されることもあるが、ハリが回りイワシの目に刺さることもあって、上アゴの硬いところに刺したほうが抜け落ちも少なく確実だ。

孫バリは肛門付近に刺すのが定石だが、私は背ビレの後ろ付近に刺す。

このほうが弱りにくいからで、とくにイワシが小さいときは絶対のおすすめだ。

「掛かりが悪くなる」という方もいるようだが、私は気になったことはない。

タナ取りはオモリトントンかオモリを引きずってもいい

釣り方はほぼ根掛かりがないので、怖がらずにオモリで底をトントンたたくらいの低いタナで底付近を探ろう。

「オモリを引きずるくらいでもいいよ」と船長。

ただしオモリを海底に置きっ放しではオマツリの原因ともなるので、20~30秒に1回くらいオモリを浮かせて再着底させよう。

隆正丸では基本的にスパンカーを張らず風を舷側に受け広い範囲を狙う横流しだから、とくに道糸が船下に入る側で釣るときは、底ダチを取るため糸を出し過ぎるとオマツリの原因となるので注意しよう。

道糸が船下に入る側では、底ダチを取るため2~3回糸を出したら、次はエサのチェックがてら一度海面まで巻き、再着底させるとオマツリしない。

巻き落とすことで新しい場所に仕掛けが落ち、これが誘いにもなるので面倒がらずに行おう。

逆に道糸が前方に払い出す側の場合は、糸をどんどん出してもかまわないので、底ダチを意識しオモリトントンもしくはオモリを引きずる。

アタリが出てから合わせるまでのハラハラドキドキがヒラメ釣りのだいご味。

アタリはグッと竿先に重みが加わるだけのときもあれば、ガツガツとたたかれるときもある。

どちらもここで合わせてもハリ掛かりする確率は低い。

アタった位置で竿先をキープし、引き込まれたらその分だけ竿を下げて送る。

食い込ませようと送り過ぎるとイワシを放してしまうので、できるだけ竿はそのままの位置をキープ、竿を送る場合でも糸を張ったまま竿先にテンションを感じながら送ること。

その後の単発のアタリは我慢してガツガツガツガツと連続した引き込み、もしくは魚の重量感が伝わったところで、竿を大きく持ち上げて合わせる。

強く鋭い合わせは不要だ。ハリ掛かりしたらできるだけポンピングせず一定の速度でリールを巻く。

取り込みは竿先一杯まで仕掛けを巻き上げ、竿を頭上に高く持ち上げてヒラメを海面まで浮かせタモ取りしてもらおう。

仕掛けをたぐるのはバラシの元なのでやめたほうがいい。

中小型ビラメ主体で食い活発アタリも多くヒット率も高い

飯岡港の朝は早く、3時半に船宿の明かりが灯る。

この日は日曜日とあって隆正丸はヒラメの乗合と仕立、シロギス船と、3隻出しの盛況ぶりだ。

仕立船は慣れない方も多いようで10本の貸し竿もあり、朝から受付は大混雑。

「まずはヒラメ乗合から」とおかみさんのスムーズな案内で滞りなく受付は終了した。

4時半ごろに港を出たヒラメ船は、20分ほど走って水深15mで釣りを開始する。

仕立のヒラメ船も近くに見え、ほかにも数隻のヒラメ船が近くを流している。

船団とまではいかないがヒラメ釣りでは珍しい光景。

ヒラメの着き場になっているのだろうか。

船長に話を聞くと、「ちょっと前までは港を出てすぐの10mくらいの所をやっていたんだけど、最近は安定しているこの辺りから始めることが多い」とのことだ。

開始直後から左舷でアタるも30cmあるかないかのソゲで苦笑い。

この後も竿は曲がるがメバルやカサゴ交じりで時どきソゲとなかなか渋めのスタートだった。

しかしそこは実績十分のベテラン船長。

少しずつ流す筋を変え、徐々にキープサイズのヒラメが上がり出した。

相変わらずソゲも交じるものの、1~1.5kgのヒラメが増えてきた。

7時半過ぎに10分近く移動。

ここでは同時に3、4人にヒットする。

しかも型がよくほとんどが1.5kg級だ。

ヒットは続き、短時間の流しながらなんと全員ヒットの離れ業だった。

船長に聞くと、「偶然見つけた秘蔵のポイント」とのこと。

狭いポイントなので釣り切らないようにするため、二流しでこの場所から移動したのは好采配だと思う。

この後も実績ポイントを中心に何カ所か回り、その度にどこでもヒラメは顔を出す。

そして型もよくなり、2kg級も何枚か上がった。

10時を過ぎるとイワシの残りも少なくなってきた。

この時点で左舷トモ氏が8枚。

「なんとかツ抜けまで頑張って」と声をかけると、見事にそれに応えて、ラストは1.8kgのヒラメ。

有終の美を飾ったところで11時の沖揚がり。

釣果は0.3~1.8kgのヒラメが3~10枚。

私も途中2時間半竿を出し、5回アタって4枚キャッチの5打数4安打だった。

当日見る限り、根掛かりで仕掛けをロストした方はいなかった。

そんな釣りやすい釣り場のおかげか、ビギナーの多かった仕立の別船もボウズなしの好釣果。

「潮次第のところはあるけど、これからも楽しめると思うよ。夏場はチャンスだから初心者にもぜび挑戦してほしいね」と船長。

釣行の写真

▲後半は1~1.5kgのヒラメ連発

INFORMATION

九十九里・飯岡港

隆正丸

0479・57・5432

▼備考=予約乗合、3時半集合。

シロギスへも出船

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