ライフジャケットのタイプにはどんなものがあるの？

釣りを楽しむには、安全対策を万全にする必要があります。

小型船舶に乗る際には、国土交通省承認の法定備品として指定されたライフジャケットを着用しなければなりません。

どんなタイプのライフジャケットがあるのか、詳しくチェックしてみましょう。

ライフジャケット＝救命胴衣には、さまざまなタイプが用意されています。

桜マークが付いているものは、国土交通省承認品になりますから、小型船舶に乗るときの法定備品として有効です。

それではライブジャケットのタイプ別特徴を挙げてみましょう。

●タイプA

このタイプAなら、なんと全ての小型船舶に法定備品として搭載することが可能です。

例えば、カワハギ釣りの乗合船やオフショアジギングのボートに乗るときでも、バッチリ対応可能なのです。

タイプAの特徴として挙げられるのは、①発色の明るいオレンジやイエローが用いられているということ。

これなら誤って落水しても、発見してもらいやすいでしょう。

②ライフジャケット本体外側に反射材が付いていること。

反射材にサーチライトが当たると、強く光って居場所を伝えることができます。

③緊急事態を知らせるためのホイッスル＝笛が装備されていること。

ホイッスルを取り出して吹けば、かなり大きな音が鳴り響きます。

見渡しにくい環境条件でも、ホイッスルの音で自分の存在を知らせることが可能でしょう。

④ライフジャケットの浮力が7.5kg以上あること。

小児用のライフジャケットでは細かな決まりが定められていて、体重40kg以上の子供なら浮力7.5kg以上が必要です。
 
体重15kg以上40kg未満の子供なら浮力5kg以上、体重15kg未満なら浮力4kg以上のものとなっています。

最初からタイプAのライフジャケットを購入しておくと、あらゆる場面・小型船舶で使えるのが大きなメリットとなります。

●タイプD

平水区域や2時間限定沿海区域、沿岸区域を航行区域とする小型船舶で法定備品として使えるタイプです。

旅客船は除きますし、水上オートバイなどには搭載可能です。

①カラーは自由なものを選べるので、オレンジやイエローに限定されていません。

②反射材が付いていることは必須で、サーチライトをしっかり反射するようになっています。

③ホイッスルが付いていること。

④ライフジャケットの浮力が7.5kg以上あること。

小児用のライフジャケットの細かな決まりは、タイプAと同じです。

●タイプF

平水区域や時間限定沿海区域、及び沿岸区域とする小型船舶で法定備品として使えます。

ただし、一定の諸条件に適している小型船舶・水上オートバイ等に限られます。

一定の諸条件とは、不沈性能＝船内に十分な浮力体があり沈まない構造になっていること・緊急エンジン停止スイッチが設置されていること・音響信号器具＝笛・ホーンなどを装備していることです。

カラーは自由な色を選べて、浮力は7.5kg以上あるものになります。

小児用のライフジャケットの細かな決まりは、タイプAと同じです。

●タイプG

タイプGは、小型船舶用浮力補助具のことを指しています。

平水区域を航行区域としていて、かつ、一定の諸条件＝船内に十分な浮力体があって沈まない構造になっていること・緊急エンジン停止スイッチが設置されていること・音響信号器具などを装備していることを満たしている小型船舶や水上オートバイなどに、法定備品として搭載できます。

こちらもカラーは自由で、浮力が5.85kg以上あるものになります。

小児用のタイプGはないので、注意してください。

それではおすすめのライフジャケットをご紹介しましょう。

膨張式で上半身を覆うように装着するデザインなら、水面から顔を出す姿勢で浮き上がやすくなっています。

実際に膨張するかどうか、着用して水に飛び込んでみるのも良い体験かもしれません。

配置されているガスボンベを使い切ってしまうことになりますから、自己責任で暖かい時期に実施してください。

ドレスからリリースされている、国土交通省型式承認のライフジャケットです。

タイプAで、2022年にマイナーチェンジしたアイテムとなっています。

ダブルインジケーターを搭載していて、水感知機能付き。

18gのボンベを使っていて、浮力は7.5kg以上/24時間以上です。

確認ウィンドウが設置されていて、ウォッシャブルカバー やハーネス構造・高強度生地＝PVCターポリンを採用しています。

両腕をベルトに通して、バックルで固定できるようになっています。

ベルトの長さは調節できますから、体格の大きな人でも小さな人でも、上手くフィットさせられるでしょう。

水を感知して自動膨張するライフジャケットですが、手動で空気室を膨張させることもできます。

実売価格は2万円台と、コスパ優秀な価格帯に収まっています。

ボンベの定期的な交換は、必ずおこなうようにしてください。

いざというときに空気室が膨らまないトラブルは、命に関わりますから、絶対に防がなければなりません。

ダイワから発売中の、コンパクトで軽いベルト式ライフジャケットです。

国土交通省の型式承認品で、小型船舶用救命胴衣のタイプAに指定されています。

あらゆる小型船舶に乗れますから、1つ持っておくととても重宝するでしょう。

空気室を収納したときは、軽量かつコンパクトな状態に。

アングラーが落水したら、ベルトに沿ってしっかりと空気室が膨脹するようになっています。

これをレールシステムと呼んでいます。

ライフジャケット本体の表地と空気室は、ナイロン100％で出来ています。

浮力は、膨脹時7.5kg/24時間です。

腰周りのサイズはフリーサイズになっていて、70cmから100cmの間で調節可能です。

実際に自分の身体に装着してみると、アジャストさせるのにさほど時間はかかりませんでした。

とても軽くて、装着しているのを忘れるぐらいです。

実売価格は1万円台と、とてもリーズナブルな価格帯に設定されています。

カラーバリエーションも豊富なので、自分の服装にマッチしたカラーを選んでください。

シマノからリリースされている、腰ベルトタイプのライフジャケットです。

サイズはフリーサイズで、60cmから105cmまで調節できます。

ボディ外側素材はナイロン100%で出来ていて、空気室素材はナイロン100%＋ポリウレタン加工です。

浮力は、7.5kg/24時間以上。

とてもコンパクトなフォルムで、機動性と快適性が上がっています。

腰裏部分には、クッション性のあるダブルラッセルメッシュが使われていますから、暑い季節では通風が良好でしょう。

補助送気装置やホイッスルが付いていて、インジケーター付きガス充填装置も搭載しています。

落水センサーが水分に反応して自動膨脹する仕組みですが、手動で膨脹させることも可能です。

実売価格は1万円台と、とても低価格な設定に収まっています。

ライフジャケットのタイプ別特徴や、おすすめのアイテムをご紹介しましたが、いかがでしたか？

小型船舶に乗るときはもちろん、ショアから釣りをおこなうときも、ライフジャケットは身に着けるように心がけましょう。

あまり重いルアーやメタルジグをたくさん持ち歩かないようにして、落水時の浮力を確保してください。