多摩川でどんな釣りが楽しめるの?おすすめの釣り対象魚やタックル特集
多摩川は、山梨県から東京都・神奈川県をまたいで流れる一級河川で、全長138キロメートルに及びます。
各所に堤防はあるものの、護岸整備されていないところもまだまだ残っていて、自然環境を満喫できる都会のオアシスといえるでしょう。
ここでは、多摩川での釣りについてご紹介します。
「大きな川だから、どこでどんな釣りをしてもいいんでしょ?」
いいえ、そんなことはありません。
多摩川は、各水域に分けてきっちりと漁協が管理していて、場所や魚種によっては遊漁料を支払い許可を得た上で、釣りをしなければならないのです。
今回は多摩川での釣りのルールをはじめ、釣れる生物やおすすめのタックルについても紹介したいと思います。
多摩川で釣りをするのに知っておきたい規則
多摩川は、数多くの漁協によって、それぞれ担当の流域こどに管理されています。
具体的には、河口域から最上流部の小河内ダムまでを、内共14号・内共13号・内共12号・内共3号・内共5号・内共2号・内共1号という名称を付けて、合計7つのブロックに分けていますよ。
例えば、内共12号とは、多摩川原橋からガス橋までを指していて、アユ・コイ・フナ・ウグイ・オイカワ・ウナギを竿を使って釣るなら、年券を8,000円支払って購入してから釣りを開始しなければなりません。
「ええっ!アユの遊漁料って聞いたことがあるけど、フナやウグイを釣るのにも必要なの?」
その通りです!規則として定められているので、知らなかったでは済まされません。
自由気ままに釣りをしてはいけない河川であることを、まずは認識しておきましょう。
取り決めの詳細は、下記の公式サイトや直接漁協に連絡を入れて確認してください。
当然遊漁料等のかからない流域も存在しますから、そういうエリアの確認も漁協に教えてもらうといいでしょう。
多摩川で釣れる魚
多摩川ではどんな魚が釣れるのでしょうか。
淡水エリアですが、河口付近は海水が混ざり合う汽水域になるので、シーバスやチヌ・ハゼなどが豊富に泳いでいますよ。
海から供給される餌も多いので、魚影の濃さは他の河川に引けを取らないレベルです。
橋脚に向かってルアーや仕掛けをキャストする行為は、危険を伴なうので止めてください。
確かに釣れそうな気がしますが、ラインブレイクしたら橋の上を通行している人やクルマ・バイクなどを直撃する事故につながります。
動画などでやっているからボクも真似してみよう!という考え方、これを厳に慎まなければ、都会の街中での釣りが、できなくなってしまうかもしれませんよ。
中流部から上流部にかけては、コイやフナ・ウグイなどが数多く泳いでいます。
延べ竿はもちろん、リール付きの振出竿などを活用して、仕掛けを投入してみてください。
例えばコイなら、食パンを撒き餌に流しながら誘い、近寄ってきたところにフック付きの食パンを投入して食わせることができます。
1メートル近い巨大ゴイが掛かることもありますから、用意するロッド・リール・ラインは、剛性・耐久性の高いものを選ぶようにしましょう。
魚以外の生き物も多摩川で狙える!
多摩川では、魚以外の生き物を釣ることもできます。
例えば、テナガエビ。
流れの緩んだ岸沿いのカバーに付くことが多く、短めの延べ竿に専用の仕掛けを結んでアプローチすればOK。
釣れる季節は、夏前の6月から7月にかけてがおすすめです。
玉ウキを付けたウキ釣りスタイルがメインで、餌にはアカムシやサシといったワカサギ釣りに使うような極小タイプを用意してください。
それらが手に入らなければ、海釣り用の餌であるゴカイ・ジャリメ・青イソメでも代用できますよ。
釣り上げたテナカエビは、素揚げや天ぷらにして食べると絶品の美味しさです。
都会の真っただ中で、テナガエビ釣りを満喫してみませんか。
多摩川で使いたいおすすめのタックルをピックアップ!
多摩川で釣りに使いたいおすすめのタックルをご紹介しましょう。
コイ釣りなら、剛性のある振出竿やリールを用意すれば対応できますよね。
ここでは、テナガエビ釣り用の手軽なタックルを選んでみました。
延べ竿の他に、仕掛けや水汲みバケツがあると、とても便利ですよ。
TAKAMIYA(タカミヤ) H.B CONCEPT 白滝V 小継渓流 210 KP-2032
- 最安値価格
- ¥1,980(Yahoo!)
タカミヤから発売されている小継ぎタイプの延べ竿です。
長さは豊富にラインナップされていますから、テナガエビ釣りに適した210センチのものを選んでみました。
継ぎ数は7つで、仕舞寸法はなんと40センチにまで縮めることが可能です。
これならデイパックなどに差して移動することや、電車・バスなどの公共交通機関に乗ることもできますよね。
多摩川自体が長く広範囲ですから、テナガエビのポイントを探して、軽快に移動しながら釣りを楽しめるでしょう。
自重は68グラムで、0.4号から1号までのハリスに適合します。
素材は、グラスファイバー100パーセントなのでよく曲がり込み、弾いてしまうトラブルを抑えてくれるでしょう。
実際に伸ばして振ってみると、持ち重りなく軽快に振り込めます。
仕掛けの操作性も高まりますから、手返しよくテナガエビをとらえられますよ。
実売価格は千円台と、とても安い価格設定で購入しやすいでしょう。
タカミヤの製品は、コスパ優秀なものが多いので、新しい釣りを始めたいときに重宝します。
特に延べ竿は、テナガエビ以外にも多摩川に棲むオイカワやウグイ・フナ・モロコなどを釣り上げることができるので、常に1本はクルマに積んでおいたり、ロッドケースに入れて持ち歩くようにしたいですね。
オーナーばりからリリースされている、テナガエビ釣り専用の仕掛けです。
道糸から仕掛けの先端まで180センチの長さがありますから、使う延べ竿のほうをやや長めにすると、手返しよく投入できるでしょう。
針はテナガエビ用の2.5号で、ハリスは0.3号のピンクハリスです。
道糸には0.8号のものを使っていて、アタリは取りやすいですよ。
小さな玉ウキも標準で付いていますから、テナガエビが餌に触ってきたら目で確認することが可能です。
結構近い距離でも、アングラーの気配を感じずに当たってくるので、玉ウキが動いたらフッキング動作に入っていいかもしれません。
ただし、強くアワセる必要はなく、延べ竿をゆっくり持ち上げる感じで、水から仕掛けを引き上げるようにしてください。
実売価格は200円前後と、たいへんリーズナブルな価格帯で販売されています。
予備用に複数購入しておけば、根掛かりで高切れしてしまった場合にも対処できるでしょう。
破断した仕掛けやパッケージは釣り場に放置せず、必ず持ち帰るようにしてください。
プロックスから展開中の水汲みバケツです。
ボディはクリアーなので、中に保管したテナガエビをじっくりと観察することが可能ですよ。
このサイズは、20.5×D17×H22センチで、側壁の厚みは0.8ミリ、底部の厚さは1.4ミリとなります。
添付のロープは、長さが8メートルもあるため、高い位置からでも水を汲むことができるでしょう。
蓋部分はメッシュなので、テナガエビがジャンプして逃走することを防ぎます。
エアーポンプ取り付け用ホルダーが装備されていますので、水に酸素を供給するのが難しくありません。
実際に釣り場に持って行くと、軽量で堅固で使いやすい印象を受けました。
一つ持っていれば、多種多様な釣り活動に適用できるのも大きなポイントです。
販売価格は千円台と、手頃な設定になっています。
使用後は水でよく洗い、暗い場所で干しておくと長く使えますよ。
多摩川の釣り場情報を集めて釣りを楽しもう!
多摩川の釣りスポットに関する情報や、おすすめの釣り道具をお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?
最近、現地で見知らぬ外来魚が釣れることがあります。
特に困った存在として、ワニに酷似したアリゲーターガーがいます。
海外から多摩川に泳いで来るはずがないので、飼い主による放棄が原因と考えられます。
生息には冷たい水温が適さないと言われていますが、アリゲーターガーの姿が頻繁に見られるということは、多摩川地域の気候に順応し、越冬している個体が存在するという事態です。
人間が招いたこの問題は、人間が解決しなければならないのです。
飼育者の無責任な行為は許せません、多摩川の環境を次世代に継承するための協力は、釣り愛好者が率先して行うべきでしょう。
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