リールのアップ写真

バックラッシュの直し方をマスターしたい!ベイトリール使いこなし術

FISHING JAPAN 編集部

ベイトリールを上手く使いこなしたいという人は、結構多いはず。

渓流トラウトゲームやバス釣り、チニングゲーム・ロックフィッシュゲームなどで、ひんぱんに活用されるからでしょう。

でも厄介なライントラブル=バックラッシュがつきまといます。

ここでは、バックラッシュの直し方についてご紹介しましょう。

バックラッシュって何故発生するの?

バックラッシュは、ベイトリールでもスピニングリールでも発生するように言われています。

特にベイトリールは、その構造上の問題で、キャストのたびに起こすことが可能です。

いわゆるライントラブルで、キャストの際にルアーに引っ張られて出ていくラインの量を、スプールが高速回転して送り出そうとするライン量が、超えてしまったときに発生します。

まるで手元のベイトリールが爆発したかと感じるぐらい、ラインが見る見る膨れ上がって、ルアーが失速。

スプールの上のラインが、複雑に絡み合った状態で、一切の回転を受け付けなくなってしまうのです。

何故こんなトラブルが発生するかというと、例えば、キャストするルアーが軽いとき。

当然勢いよく飛ぼうとはしません。

ラインを引っ張り出そうとするチカラが弱く、もたもたしている間にスプール回転が上がって、送り出そうとするチカラが上回ってしまうのです。

ルアーが軽くなくても、ベイトリールのブレーキ設定が緩いと、バックラッシュを引き起こします。

原理は同じ、スプール回転がやたらと上がってしまうからです。

ということは、常にスプール回転を制御することを意識しておくと、バックラッシュトラブルは抑え込めることに。

そのための手段として、自分の親指でスプール回転を抑える、サミングという方法があります。

極端な話、最初からサミングしたままでキャストすれば、ほぼバックラシュは防げます。

でも抑え過ぎていることになり、ルアーの飛距離は伸びないでしょう。

サミングするタイミングを遅らせたりしながら、その分飛距離が伸びるようにしていけば、届けたいポイントまでルアーが飛んでくれるはずです。

もうひとつのバックラッシュトラブル抑制の手段として、ベイトリールのブレーキシステムを活用します。

かなり進化したブレーキシステムとしておすすめなのが、シマノのDCブレーキです。

これはブレーキのかけ具合を、ベイトリールに搭載したコンピューターがデジタル制御して、バックラッシュを未然に防いてしまうものです。

シマノ(SHIMANO) ベイトリール 24 メタニウム DC 71(左)

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シマノのDCブレーキの設定方法!

バックラッシュトラブルを抑えるのに、シマノのDCブレーキを使いこなしてみましょう。

ダイヤルが2種類用意されていて、Nモードに設定すると、緩めにブレーキが掛かる仕組みになっています。

Pモードに切り替えると強め、それよりやや緩いのが、Fモードです。

ナイロンのN、フロロカーボンのF、PEのPが、各モードの名前になっているのでしょう。

だからといって、スプールに巻いているラインがフロロカーボンでも、Nモードで使ってかまいません。

これら各モードに対して、数段階のブレーキの利きが切り換えられるダイヤルが付いています。

この組み合わせの多さが、バックラッシュトラブルを未然に防いでくれるでしょう。

そこにメカニカルブレーキの締め込み調整を加えれば、安心してキャストを繰り返せるはずです。

基本的なバックラッシュの直し方!

発生してしまったバックラッシュの直し方を、しっかりマスターしておきましょう。

レベルワインドを通っているラインを指でつまみ、ゆっくりとバックラッシュしたスプールから引き出してください。

その作業で、正常なスプールの巻き状態に戻ることがあります。

もし元通りにならず、途中で引っ掛かったようにラインが引き出せなくなったら、スプールを親指で軽く抑えながら、リールハンドルを2回から3回ほど巻いてみましょう。

つまり、せっかく引き出したラインを、少し戻すのです。

そうすると、スプール上で引っ掛かっていたラインが上手く外れ、再度レベルワインドを通っているラインを引き出せるようになるかもしれません。

時間はかかりますが、これを何度も繰り返しながら、バックラッシュトラブルを直すようにしましょう。

PEラインによるバックラッシュは、意外とカンタンら直せることがあります。

ただし、ラインが細いので、無理やり引っ張ったりつまんだりするのはNG。

丁寧に時間をかけて直し作業をするところは、変わりありません。

バックラッシュしにくいおすすめベイトリールを選んでみた!

バックラッシュトラブルが発生しにくい、おすすめのベイトリールをご紹介しましょう。

やはりシマノのDCブレーキ搭載機が、突出してバックラッシュを抑えてくれます。

ダイワのTWS搭載機も、ライントラブルを抑えたロングキャストを可能にするでしょう。

シマノ(SHIMANO) 両軸リール 22 SLX DC XT 70HG スコーピオン バス釣り

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シマノからリリースされているロープロファイルデザイン系DCブレーキ搭載ベイトリール・SLX DC XTシリーズのラインナップから、ハイギアモデルを選んでみました。

ギア比は7.4対1なので、ハンドル1巻きにつき77cmのラインを巻き取ることができるようになっています。

最大ドラグ力は、5.5kg。

スプール寸法は、直径/幅が33/21mm。

ラインキャパは、モノフィラメントラインなら12lbを100m巻けます。

ウエイトは、195gと軽め。

ハンドルの長さは、42mm。

ボールベアリングは、7個搭載されています。

実際に手に取ってみると、とてもコンパクトで扱いやすい印象を持ちました。

サイドカップを開けてのブレーキ調整は、やや時間が掛かって面倒に感じるかもしれません。

最新のDCブレーキ搭載機・24メタニウムDCでは、サイドカップを開けなくても、外からブレーキ調整が可能です。

実売価格は2万円台と、とてもコスパ優秀な価格帯に収まっています。

シマノには、SLX DCというもう一段階安いDCブレーキ搭載ベイトリールも、ラインナップされていますから、予算に合わせて手に取ってみましょう。

ダイワ(DAIWA) ベイトリール ジリオン SV TW 1000XHL 左ハンドル(2021モデル)

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ダイワからリリースされているロープロファイルデザイン系ベイトリール・ジリオンSVシリーズのラインナップから、エクストラハイギアモデルを選んでみました。

ダイワオリジナルのTWSが搭載されているので、ライン放出時の接触抵抗がしっかり抑えられています。

レベルワインドが幅広になり、スムーズにラインを送り出せるわけです。

当然バックラッシュトラブルが発生しにくくなり、マグネットブレーキできっちり制御してノントラブル状態を作り出します。

ギア比は8.5対1なので、ハンドル1回転につき90cmのラインを巻き取ることができるようになっています。

最大ドラグ力は、5.0kg。

ラインキャパは、モノフィラメントラインなら14lbを90m巻けます。

ウエイトは、175gと軽め。

スプール径は、34mm。

ハンドルの長さは、90mm。

ボールベアリングは、8個搭載されています。

実際に手に取ってみると、とても軽くて扱いやすく、外側からのブレーキ調整もやりやすくなっています。

キャストしてみたら、バックラッシュトラブルはほとんど発生しませんでした。

ただし、ルアーの軌道が、最終的に早めに失速して着水する感じがあるので、ブレーキ調整を緩めにして対応する必要があります。

実売価格は3万円台と、購入を検討しやすい価格帯に設定されています。

バックラッシュトラブルを抑えながら釣りを楽しもう!

バックラッシュトラブルの特徴や直し方、おすすめのベイトリールをご紹介しましたが、いかがでしたか?

ブレーキ調整とサミングテクニックを駆使しながら、ベイトリールを使いこなしてみましょう。

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