ノーネームノットって使ってる？簡単で強度のあるPE+リーダー直結ノット

シーバスゲームやエギングゲームなど、PEラインを道糸として使う釣りでは、その先端にショックリーダーラインを結ばなければなりません。

その結び方＝ノットには、FGノットなどさまざまな種類があります。

簡単に結べて強度の高いものといえば、人気のノーネームノットが挙げられるでしょう。

ノーネームノットとは、PEラインとショックリーダーラインを結ぶ結び方のことです。

PEラインとショックリーダーラインを直結するノットといえば、有名なFGノットがありますが、初心者アングラーにはちょっと難しい結び方かもしれません。

ノットが正常な仕上がりにならないケースが多く、そのまま使うと強度の落ちた状態で釣りをすることに。

最悪の場合、魚が掛かった瞬間に、ノットの部分から切れる危険性があります。

そういうライントラブルを防ぐためにも、簡単に結べて強度の高いノーネームノットを覚えてみましょう。

ノーネームノットを習得するには、動画をスマホで再生しながら、ゆっくり時間をかけておこなうのがベストです。

何度も繰り返すことで、ラインへのテンションのかけ方や、指の動きなどが理解できるようになってきます。

ノーネームノットの解説動画を、ラインメーカーのバリバスさんが公開しているので、じっくり観てみましょう。

ノーネームノットは、最初にショックリーダーラインで8の字を作ります。

そこにPEラインを縫うように通して、先端側で交互に撚っていきます。

ぐるぐるとPEラインでショックリーダーラインを巻いていく感じでしょうか。

10回ぐるぐるして、ハーフヒッチを作ってから折り返し。

再度8の字の中を縫うように通して、ゆっくりと2本のラインを引っ張っていきます。

このとき、一気に強いチカラをかけて引っ張るのではなく、2本のラインがお互いを締め込むようにテンションをかけていきます。

きっちりと締め込んだら、PEラインをぐるぐるとハーフヒッチして、エンドノットをすれば完成です。

文章ではなかなか伝えるのが難しいですから、やはり動画を観ながら習得していくのがいいでしょう。

FGノットと比べると、ノットの仕上がりまでの時間が短く、失敗してしまう率も低く感じます。

何より、簡単で覚えやすいのがありがたいです。

ノーネームノットで結んだPEライン＋ショックリーダーラインを使って、実際に釣りをおこなってみました。

まずはエギングゲームから。

3.5号のエギは、ウエイトが20g前後なので、キャストの際には強めの負荷がノットにかかります。

強度の足りないノットだと、いきなりトラブルが発生してしまうかもしれません。

堤防や磯場で、200回ほどキャストを繰り返しましたが、結んだノーネームノットがズレたり傷んだりしている様子はありませんでした。

きっちりとスリムな外観のままなので、藻場でも引っ掛かりにくく、スムーズなアプローチを実践できました。

キャストの最中にライントラブルは発生しませんでしたから、ライン同士が絡んでしまうケースもほぼ皆無といえるでしょう。

ノーネームノットで結んだPEライン＋ショックリーダーラインを使って、次に実践したのはシーバスゲームです。

比較的浅い河口域に出向いて、牡蠣殻などが密集しているエリアを丹念に探ってみました。

ラインが時折、地形変化に触れているのが伝わってきます。

ノットの部分も当然接触しているはずですが、一切緩んでいる様子はありません。

シーバスゲームでは、ミノーやバイブレーションルアー・シンペンなどを使いますから、常に20gから30gほどのウエイトがラインにぶら下がります。

キャストになると、負荷はもっと高くなりますが、ノーネームノットの強度はじゅうぶん耐えてくれました。

60cmほどのシーバスを4本獲った後、ノットの部分をチェック。

ぐるぐるの巻いた部分が解けることもなく、安定した強度を保っています。

これならショアからのキャスティングゲーム全般に、積極的に使えるのではないでしょうか。

実際に使ったPEラインとショックリーダーラインをピックアップしておきますので、ぜひ試してみてください。

ノーネームノットをマスターして、シーバスゲームを楽しんでみましょう。

おすすめのロッドとリールをご紹介します。

ロッドは、9ft前後の長めブランクスなスピニングロッドがマッチします。

リールは、3000番以上のサイズのスピニングリールなら、飛距離を伸ばしやすく、掛かったシーバスを取り込みやすいでしょう。

ダイワから発売されているシーバスゲーム用スピニングロッド・シーバスハンターXシリーズのラインナップから、93MLを選んでみました。

全長は2.82mと長めブランクスなので、軽く振り込むだけで飛距離を伸ばしやすいでしょう。

2ピース仕様で、仕舞寸法は145cmにまで縮まります。

ウエイトは131gで、ブランクスの先径/元径は1.8/12.9mm。

適合するルアーウエイトは、7gから35gまで。

適合するラインは、PEラインなら0.6号から1.5号までで、モノフィラメントラインなら8lbから16lbまでです。

ブランクスのカーボン素材含有率は、95%になっています。

実際に手に取って継いでみると、とても張りがあって扱いやすい印象を持ちました。

ルアーの負荷に対しては、しなやかに弧を描いてくれますから、その反発を利用してキャストを繰り返すことができます。

グリップ周りは細身で握りやすく、さまざまなロッドワーク(トゥイッチやジャーク)を繰り出すのに適しているでしょう。

実売価格は1万円台と、とても購入しやすい価格帯に収まっているのが嬉しいです。

ダイワからリリースされている3000番サイズのスピニングリール・フリームスのLT3000-CXHを選んでみました。

エクストラハイギア仕様なので、キャストしたルアーを素早く回収することができます。

ギア比は6.2対1なので、ハンドル1巻きにつき93cmものラインを巻き取ることができるようになっています。

最大ドラグ力は10.0kgで、ウエイトは210g。

ラインキャパは、PEラインなら1.5号を170m、モノフィラメントラインなら10lbを120m巻けます。

ハンドルの長さは55mmで、ボールベアリングは5個搭載しています。

実際に手に取ってみると、とても軽くて、ハンドルの巻き心地も滑らかな印象を持ちました。

これならただ巻きリトリーブを実践しやすく、また広範囲を丁寧に探るのに向いているでしょう。

実売価格は1万円台と、とてもリーズナブルな価格帯に収まっているのが嬉しいです。

初心者アングラーが最初のシーバスゲーム用スピニングリールを探しているなら、このフリームスを手に取ってみることをおすすめします。

ノーネームノットの特徴や結び方、おすすめのライン&タックルをご紹介しましたが、いかがでしたか？

最初はなかなか上手く仕上がらないかもしれませんが、じゅうぶんに時間をかけて取り組んでください。

ぐるぐるとPEラインで、ショックリーダーラインを縛っていくイメージで結ぶのがベターです。