フローティングベストを装着して釣りを楽しみたい【2022年度版】

海や河川・池などの水辺で釣りをする際には、常に事故に遭遇する危険性が伴なっています。

浮力のあるフローティングベストを上半身に着込んでいれば、誤って水没しても対処しやすいでしょう。

ここでは、釣りの必須アイテムであるフローティングベストについてご紹介します。

フローティングベストとは、釣りのときに着用して、落水トラブルが発生したときに身体を浮かせてくれるウエアのことです。

固型の浮力材が中に配置されているので、水面に浮き上がる仕組みになっています。

どこの釣り場でも、水辺で足を滑らせてしまう危険性はつきまといます。

注意していてもトラブルは発生しますから、落水したときの対処を事前に準備しておくことは重要でしょう。

フローティングベストなら、しっかりと上半身を浮かして水面で漂ってくれます。

ただし、よく知っておきたいことがあります。

それは、フローティングベストは、レジャー用ライフジャケットであり救命胴衣ではないということ。

ライフジャケットには、国土交通省が承認した桜マークが付いていて、救命胴衣として認められています。

小型船舶の法定備品としても有効で、命を守るアイテムとして活用できます。

その点フローティングベストは、法的に救命具として認められているものではありませんから、船舶で釣りをする場合には、定められたライフジャケットに着替えなければなりません。

ショアからの釣りで着用するフローティングベストには、レジャー用ライフジャケットの性能確認試験基準で、L2やL1を認可されているものを選ぶといいでしょう。

性能確認試験では、定められた重量の鉄片をフローティングベストに吊り下げておこなわれます。

淡水で24時間以上浮き続けられるかどうかを試験します。

L2なら7.5kg、L1なら11.7kgを浮かせることができるので、購入する際に必ずチェックするようにしましょう。

フローティングベストには、収納力も求められていて、数多くのポケットが付いています。

お腹の前にはフロントポケットが配置、かなり大き目のルアーケースなどを収納することができます。

ここにルアーを入れておけるのであれば、タックルバッグやタックルボックスを持ち運ぶ手間が省けるでしょう。

背中の大型ポケットには、レインスーツ一式を収納できるものもあります。

フローティングベストには、プライヤーやカッター・フィッシュグリップなどを装着することができます。

専用の留めベルトや頑丈なD環が付いているので、それらを活用して取り付けてみましょう。

ランディング用ネットもD環取り付けをおこなえますし、簡易ロッドホルダーが配備されているものもあります。

アイテム満載で、いざ釣り場へ向かおうとすると、重くて歩きづらくなってしまうことも。

当然浮力も相殺されてしまいますから、あまりにあれこれ積み過ぎると釣りに支障をきたすでしょう。

釣行前日までに、当日使うものをじゅうぶん吟味して、絞り込んでからフローティングベストに収納・取り付けるようにしたいものです。

フローティングベストには、スマホやペットボトルも収納することができます。

スマホは、自分の現在位置を確認したり、天気や現場情報を得るのに不可欠なアイテムといえるでしょう。

最も高い位置にポーチなどを取り付けられるフローティングベストなら、そこにスマホを入れて水から守ってください。

またペットボトルも装着できるので、熱中症にならないように水分補給を欠かさないようにしましょう。

それでは数多く販売されているフローティングベストの中から、おすすめのアイテムを取り上げてみましょう。

着用感が軽めで機能的なら、女性や子供にも着せてみたいものです。

サーフなどの遠浅エリアでも危険は潜んでいますから、フローティングベストを活用して安全に釣りを楽しむようにしてください。

マズメブランドからリリースされている、ウェーディングゲームなどに適したフローティングベストです。

メーカーオリジナルのウエストハーネスシステムが標準装備されていて、胴の周囲は125cmと余裕があります。

自分の体格に合わせて、上手く調整して着込んでみましょう。

マズメのレッドムーンシリーズで用いた技術を、このフローティングベストにも注ぎ込んでいます。

右ポケットの前面部分には、プライヤーホルダーが標準で付いています。

この位置なら、すぐに取り出して作業しやすいでしょう。

スマホのiPhone13ProMaxが収納可能な、厚み4.5cmの肩ポーチが付いています。

かなり大きなサイズのスマホがスッポリ入るので、釣り場で取り出して活用しやすいイメージです。

前面の大型ポケットには、メイホーのルアーケース3010ディープを入れることが可能です。

背中に配置されたバックポケットは大型サイズですから、レインスーツを入れて持ち歩くことができます。

大型のルアーボックスを持ち歩きたい人なら、背中のバックポケットを上手く活用しましょう。

実際に着用してみると、肩にかかる負担は軽めで、キャスティングやフッキング・ランディングなどの動きを柔軟におこなえる印象です。

リールハンドルを回す際に、ポケット部分が腕に触れることがありますが、釣りの邪魔になるようなことはありませんでした。

実売価格は1万円台と、とても低価格な設定に収まっています。

マズメブランドには、きめ細やかな工夫がたくさん盛り込まれているので、釣り場で使いやすいです。

新しいフローティングベストを探しているなら、こちらを選択肢のひとつに加えてみてください。

シマノから発売中の、サーフゲーム用に作られたフローティングベストです。

サイズはフリーサイズになっていて、裾囲は最大で145cmにまで広がります。

ボディの素材は、表も裏もナイロン100%で、メッシュ部分はポリエステル100％になっています。

浮力材は、独立発泡材のNBR・PVCで、浮力体袋にはポリエステル100％が用いられています。

大型のルアープラグに対応するため、大容量のポケットにインナーポケットを装備しています。

背面には拡張性の高いモールシステムを装備していて、大容量バックパックやフィッシュグリップホルダー・ペットボトルホルダーも配備しています。

またサーフを歩く際の機動性を考慮して、サイズ調整しやすいイージーサイドアジャストが付いています。

肩と腰に荷重を分散する腰パッドも装備しているので、長時間の釣行にも対応できるように作られています。

実際に着てみると、フィット感はバツグン。

軽くて動きやすいので、移動距離の長いサーフゲームにバッチリの性能を誇っています。

実売価格は1万円台と、とても安い価格帯に収まっているのが嬉しいです。

フローティングベストの特徴や使い方、おすすめのアイテムをご紹介しましたが、いかがでしたか？

釣り場で活用していると、知らぬ間に表面が汚れてしまうことがあります。

浮力材を外して選択することができますし、汚れを拭き取りで対処することも可能です。

生地は日照にも強いので、お気に入りの一着が見つかったら、自分なりにカスタマイズして長く使ってみましょう。