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テンカラ毛鉤の選び方【初心者向け】おすすめの使い方をチェック

FISHING JAPAN 編集部

テンカラ釣りで、渓流のアマゴやイワナ・ヤマメなどをターゲットにする人が増えてきました。

でもテンカラ毛鉤について、あまり詳しく知らない!という人も多いです。

フライフィッシングで用いるものとは、どこが違うのでしょうか?

ここでは、初心者アングラーの人に知ってもらいたい、テンカラ毛鉤の選び方や使い方についてご紹介します。

テンカラ毛鉤にはどんな種類があるの?

テンカラ釣りで用いる毛鉤=テンカラ毛鉤は、元々川の漁師さんたちが漁をするために作られたものです。

独特のカタチや色合い・沈み具合等々、個性のカタマリのようにも見えますが、使ってみるととてもシンプルな作りのものが多いです。

実際に年配のテンカラ釣り師さんに尋ねてみると、ハリに薄く毛糸を巻き付けたもので、川の流れに任せるように漂わせることができれば、魚は必ず興味を示すとのこと。

水面直下をベースにして、沈むようにテンカラ毛鉤を操作している釣り師さんをよく見かけますが、それもこれという決まりはなく、自由にやるのかイチバンらしいです。

シンプルな作りのテンカラ毛鉤ですが、種類は大きく分けて3つ存在します。

それぞれの特徴を知っておきましょう。

●普通毛鉤・・・鳥の羽根をハリの軸部分に巻き付けてありますが、これが軸に対して垂直に真っ直ぐ立ち上がっているものが該当します。

当然水流をつかみやすく、操作性の高いテンカラ毛鉤といえるでしょう。

竿の操作にもリニアに反応してくれますし、自作する場合はこの形状から入る人が多いかもしれません。

●逆さ毛鉤・・・鳥の羽根がハリの軸からラインアイに向けて逆立っている感じに仕上げられています。

水の抵抗をしっかり受けやすく、手元にもそれが伝わるタイプだと考えていいでしょう。

●順毛鉤・・・逆さ毛鉤とは真逆で、ハリ先に向けて鳥の羽根が倒れている・傾斜しているタイプです。

しなやかに水流の中を動かせますから、他のテンカラ毛鉤と異なるアプローチをしたいときに有効でしょう。

3種類とも、渓流に棲む羽虫のようなシルエットをしていて、渓流魚たちの食性を刺激するように作られています。

ただし、フライフィッシングで使われるフライのように、精巧に生き物に似せて作られている様子はありません。

その理由のひとつとして、日本の渓流の流れが速いことが挙げられます。

一瞬で流れ去ってしまう状態なので、魚にじっくりと見せる必要はないのです。

何か虫っぽいものが流れてきたな!と魚に感じさせることができれば、テンカラ毛鉤はじゅうぶん役割を果たしていることになります。

テンカラ毛鉤の使い方!

テンカラ毛鉤の使い方について、取り上げてみましょう。

渓流に足を運んで、自分の立ち位置よりやや上流側にテンカラ毛鉤を撃ち込みます。

流れに任せて漂わせつつ、時折竿先を立てて引っ張ります。

これが誘いであり、鳥の羽根部分が水になびいて、魚にアピールすることに。

前述の中では、逆さ毛鉤がこの誘いに特化したものといえるでしょう。

じっくりと丁寧に誘いをかけて、魚の反応を観察してください。

すぐに食い付いてくる場合もあれば、迷って食い付かない場合もあります。

そんなときは、テンカラ毛鉤を着水させるポイントを少し変えて、再度アプローチしてみましょう。

誘いをかけ過ぎると、水面に浮き上がってしまいますから、水面直下でとどめるように努めてください。

テンカラ毛鉤は市販物から使ってみよう!

テンカラ毛鉤を自作する人は多いですが、初心者アングラーが最初から自作物を使う必要はありません。

さまざまな釣具メーカーから、既製品のテンカラ毛鉤が販売されています。

価格も千円前後に収まるようになっているので、複数種類購入して、釣り場へ持参するようにしましょう。

それで釣りをしていて、もっと沈むほうがいいな!とか、鳥の羽根部分が長いほうがいいな!といった要望が出てきます。

そうなれば帰宅した後で、次回の釣行までにテンカラ毛鉤の自作を実践してみるといいでしょう。

ハリ・鳥の羽根=ハックル・ボディ材・スレッドなどの製作用パーツは、専門の釣具店やネット通販サイトで手に入れることができます。

ハリを挟んで固定するバイスも、揃えておきましょう。

テンカラ毛鉤を操作するのにおすすめの竿を選んでみた!

テンカラ毛鉤をポイントへ撃ち込んで操るのに向いている、おすすめの専用竿を取り上げてみましょう。

テンカラ竿として、各釣具メーカーからリリースされています。

グリップ部分が、他の渓流竿とは異なっていて、さほど長くはないところも特徴といえます。

アルファタックル(alpha tackle) ロッド WIZZ テンカラ ST33 68150

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アルファタックルからリリースされている、コスパ優秀なテンカラ釣り専用竿です。

全長は3.30mなので、さまざまな渓流のポイントを攻めるのに適しています。

継数は8本の延べ竿ですから、仕舞寸法はたったの52cmにまで縮まります。

これなら背中にかつぐことのできるデイパックに収納可能ですし、タックルバッグに入れて持ち運ぶこともできます。

渓流の岸際は足場が悪く歩きにくいケースが多いので、短く収納できるテンカラ竿はとても便利に扱えるでしょう。

自重はたったの78gしかありませんから、女性や子供か操るのにも向いています。

ブランクスの先径は0.8mmで、元径は12.8mm。

細くて繊細な設計なので、軽いテンカラ毛鉤を操作しやすく、丁寧なアプローチを実践できるでしょう。

実際に手に取って伸ばしてみると、持ち重り感はほとんどなく、シャープに振り抜ける印象です・

穂先の上げ下げをスムーズにおこなえるので、水流の中を漂うテンカラ毛鉤に誘いを含ませるのはカンタンにできそうです。

実売価格は4千円台と、とても安い価格帯に収まっています。

家族の人数分を同時購入して揃えておくと、いつでもテンカラ釣りを楽しむことができそうです。

釣行から帰宅したら、継目部分に付着した汚れなどをキレイ取り除いて、グリップ周りも拭き取りをおこなってください。

宇崎日新 ロッド プロスペック 2WAYテンカラ 7:3 360

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宇崎日新から発売中の、振出式テンカラ竿です。

7対3調子に設計されていて、全長は3.60mと3.10mに切り換えることができます。

継数は8本で、仕舞寸法は57cmにまで縮まります。

自重は75gと軽めで、先径0.65mm/元径11.0mmと細め。

適合するラインは、0.8号から1.2号まで。

ブランクスのカーボン素材含有率は、86%になっています。

カーボンソリッド穂先を採用しているので、とてもしなやかに曲がり込むように作られています。

コルク製のひょうたんグリップが、握りやすさを生み出しています。

実際に手にしてみると、しっかりとグリップできる安定感が備わっています。

じゅうぶん軽いので、テンカラ毛鉤の操作を巧みに繊細におこなえるでしょう。

実売価格は1万円台と、とてもリーズナブルな価格帯に設定されています。

宇崎日新が製作しているロッドは、どれも本格的で丁寧な作り込みが施されています。

にもかかわらず、とても低価格な設定になっているのが良心的です。

自分の釣りスタイルにマッチするものを、じっくりと選んでみましょう。

テンカラ毛鉤を使いこなして渓流魚を釣り上げよう!

テンカラ毛鉤の特徴や種類・使い方、おすすめの専用竿についてご紹介しましたが、いかがでしたか?

通常の延べ竿で3m前後のものなら、テンカラ釣りに転用することができます。

またフライをテンカラ毛鉤の代わりに使うことも、何ら問題はありません。

いろいろ試しながら足しげく渓流エリアに通い詰めて、テンカラ釣りの面白さにハマってみてください。

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