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[宮沢幸則の令和も釣りは楽しく真剣に!(第18回)]全面解禁のヒラメ釣り 懐かしの長竿も大活躍で最後にはやっちまったぜ!
Reader Angler
鈴江義典(すずえよしのり)
●千葉県千葉市在住
●沖釣り歴=15年
●職業=会社員
● ほぼ一年中ヒラメを追っています。解禁直後のヒラメを楽しみたいと思います

読者アングラーをゲストに招いて、宮澤幸則さんとともに釣り方や仕掛け、エサなどをあれこれ試して楽しく真剣に釣りをする当連載。
第18回は12月1日に全面解禁を迎えた茨城県鹿島沖のヒラメ釣りへ。
ゲストの鈴江義典さんは飯岡のヒラメをメインにタチウオ、カワハギ、フグ釣りなどを楽しんでいるという。
「ヒラメは6月の飯岡から始まって、大原、鹿島と、ほぼ一年中狙い続けています」
2週間前には飯岡で大釣りしたそうだが、この日も楽しみにして駆けつけてくれた。
「最近、ちょっとヒラメに苦手意識があるんですよ」という宮澤さん。
それでも弊誌での連載では度たび大ビラメを上げているから、今回も「もしかしたら」と期待が高まる。
鹿島港の植田丸から出船したのは全面解禁から1週間経過した12月8日。
解禁から好調が続いて連日大型が上がっているように見えたが……。
「毎日たたいてるからちょっと落ちてきちゃったかな。いい型は出ると思いますけど」と、植田竜也船長。
5時過ぎに出船すると、船長は迷わず北寄りのポイントへ向かう。
魚礁や小さい根が点在し、大型が集まっているそう。
ポイントの水深は30m前後。
中型のマイワシを海中に沈めてスタート。
するといきなりトモから順番にアタリがあり、宮澤さんは開始1分で1.5kgクラスを上げた。
続いて鈴江さんには3kg近い良型が。開始からわずかの時間で2人とも本命をゲット。
ここから鈴江さんがスゴかった。
「きました」、「またきた」と竿をしならせて、6匹のイワシで5枚のヒラメとワラサをゲット。
ここまで開始から1時間も経過していない。
これ以上にない絶好のスタートを切ったが宮澤さんの表情はなぜか晴れない。

開始直後に3kg級がヒット
ロングロッド&ルアーでやってみます!
今回はショートロッドを選んだので、その対極の全長3.6mの懐かしのロッドを持ち込みました。
ルアーはシーバス用でやってみます。(by 宮澤)

ルアーでやってみます!
普段はごくオーソドックスな釣りをしているので、これで釣れたらおもしろいですね。
まずはエサでしっかり釣ってから挑みます!(by 鈴江)

「僕には大きいのがこないんだよなあ」
確実に上げてはいるものの、いずれも2kg未満。
一方、鈴江さんは2.5kg前後主体だ。
ようやく良型を上げたところで宮澤さんは別のタックルを取り出した。
「今日は全長1.9mのライトゲームロッドを使ってたけど、ひょっとしたら長さで不利になっているかも」と、全長3.6mのマダイ竿にチェンジした。
投入して底を取ると、今や懐かしの光景だがロングロッドの穂先が海中に沈んでいる。
すると、そのままグイグイと引き込まれていった。竿を交換していきなりのヒットに宮澤さんのニヤニヤが止まらない。
上がったのは現時点で最大クラスの3kg級だった。
鈴江さんもペースを落とさず同時に釣り上げると、ここから宮澤さんは3連チャン。
ここで今回の「やってみよう企画」をスタート。
宮澤さんが用意したのはシーバス用のルアー。
「潮が流れて船が動けば食いそうな気がするんだけどな」と宮澤さん。
このエリアのスロージギングではヒラメの実績が高いが果たして?
鈴江さんも一緒に試すことになった。
何度も誘いを繰り返すものの魚からの反応はなし。
ヒラメの食いが一段落したのもあって、二人ともノーヒットに終わってしまった。
「スローはみんなスローだから食うのであって、この場合は生きエサに対抗してルアーだから難しいのかな。朝の食いだったら釣れたかもね」
中だるみの時間帯はたまにアタリがあるという状況だが、船長はていねいにポイントを探っていく。
沖揚がりまで30分を切ったころ、大ドモからアタリがあり、船中全員にヒット。
そんな中、宮澤さんの様子がおかしい。
身を乗り出してヤリトリ。
ライトゲームロッドにはかなりの負荷がかかっている模様。
「ちょっとこれはデカいかも」と海面に浮上したのは船長もビックリの大ビラメ。
「一発で入れるからそっと寄せてください」と2人は息を合わせて無事ランディング。
上がったのは6.9kgの大型だった。
その流しで鈴江さんも10枚を達成して大満足の釣行となった。
「やっぱりつり情報のヒラメ取材は相性がいいかも」とご機嫌な宮澤さんだった。

ラストに全員ヒットがあったが、宮澤さんには特大サイズが!

鈴江さんは10枚を達成
読者アングラーの弁
ルアーはお試し程度で厳しかったですが、朝イチから5連続ヒットもあって最高の釣りを楽しませてもらいました。
少し誘い上げてイワシを見せて、その後に落としていく釣り方を実践しまたが、これがよかったみたいです。(by 鈴江)

宮澤さんの釣行後記
ほぼ一年中ヒラメを狙っていて大会でも上位の常連である鈴江さんはさすがの腕前でした。
私は最近ヒラメは不調だったんですが最後にやりました。
つり情報の取材は相性がいいみたいです!

6.9kgはライトゲームロッドだった

船宿INFORMATIN
茨城県鹿島港植田丸
0299・82・3773
▼備考=予約乗合、5時半集合。ほか一つテンヤマダイ、SLJへも
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隔週刊つり情報(2024年1月15号)※無断複製・転載禁止

