仙台湾で期待の注目株アジ＆キスリレー好況

宮城県仙台湾では好調なアジに加え、シロギスも新たな釣リ物として注目されている。

11月12日、この2魚種のリレーを楽しみに宮城県名取閖上港の第一謙信丸へ釣行した。

5時前に岸壁到着。乗船者は8名で、私は左トモに入る。

席にはアミコマセとアオイソメが用意されており、準備が整ったところで5時半に出船。

「南の魚礁でアジを狙います」と佐藤太若船長。

50分後、水深32mのポイントに到着。

指示ダナは海面から25m。

60号ビシに8分目ほどコマセを詰めて、ハリス3号2本バリ仕掛けにアオイソメ、アカタンを刺して投入。

道糸のマーカーを目安に2色半で止めてコマセを振り出す。

すぐにピクピクと不審なアタリ。

巻き上げるとショウサイフグ。

船中で続々とフグが抜き上げられている。

船長は移動を告げて5分ほど走って再開。

水深38mで底から5mの指示。

底上3mから1m刻みでコマセを振り出して指示ダナに合わせると、クンクンとアタリ。

竿を立ててゆっくり巻き上げるとギューンと竿先が入る。

取り込んだのは38cmのアジ。

隣では同行者の草野さんが一荷でアジを抜き上げている。

今度はライン引き釣法にすると一荷釣りの連続。

サイズは30cm前後で、体高がありヒレが黄色味がかった瀬着きのアジだ。

ショウサイフグも多くハリス切れもある。

フグ避けでタナを底上8mまで上げる指示が出る。

30mに合わせるとギューンと引き込まれて40cmのアジ。

これが連発する。

草野さんにはイナダがきて、右舷ではサバがヒット。

40cm級で仙台湾のブランドフィッシュ「金華サバ」と呼ばれるマサバだ。

右胴の間で45cmの大アジがタモ取りされて、私は32mからのライン引きで23～35cmのアジを連釣。

ひとまずアジをバケツからクーラーに移す。

28尾を数えると、仲乗りを兼ねる佐藤謙治大船長が紅茶を入れてくれてキャビンでひと休み。

船中入れ食いの様子で、ミヨシの二人は40尾を超えたとのこと。

全員アジの釣果が十分となった11時、シロギス釣りに転進。

40分ほど岸寄りに走り、仙台空港前へ。

水深15m。

オモリ15号、テンビン式2本バリ仕掛けにアオイソメを通し刺して前方にキャスト。

着底してゆっくり引いてくるとブルブルと激しいアタリ。

グングンという引き込みで18cmのシロギスを抜き上げた。

この感触がたまらない。

草野さんに22cmがきて、右トモ2番では良型キスの一荷と好調な釣れ具合だ。

右胴の間で42cmのマゴチが取り込まれて、私には16～18cmのシロギスの一荷。

投げてオモリを引き、止めてシェイキング。

この組み立てがいい感じだ。

ところがクサフグがきてハリス切れ。ここで胴つき仕掛けに交換する。

トーントントンというリズムで誘ってみるが、どうもアタリが遠く、またもクサフグが掛かってきた。

やはりテンビン仕掛けで投げて広く探るのがよさそうだ。

「最後にもう1カ所流します」とアナウンス。

私はシロギス9尾でツ抜けを目指す。

仙台空港に着陸する旅客機を上に見て、キャストして引いて誘う。

激しいアタリでフッキングし、20cmのシロギスを取り込み、ツ抜けを達成して13時に沖揚がりした。

釣果は23～45cmのアジが15～46尾にサバ、イナダ交じり。

シロギスは15～22cmを1～12尾で40cm級マゴチが3本上がった。

仙台湾のアジはまだまだ楽しめる。

シロギスは昨年も12月まで釣果が出たので、初冬も良型が期待できそうだ。