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沖イカシーンの大復活だ!洲ノ崎沖でニセマイカ活発

隔週刊つり情報編集部

絶滅という言葉もあながち冗談に聞こえない状況だった最近のスルメイカ。

全国的な不漁が叫ばれる中で、相模湾ではかつての輝きを取り戻そうとしている。

目下は相模湾全域にムギイカの群れが大挙して入ってきている。

さらに東京湾口部、洲ノ崎沖の水深100m前後には中型のニセマイカ(三浦半島での呼び方・別称ニセイカ)が4月下旬から釣れ始め大きな盛り上がりを見せている。

「黒潮の大蛇行も終わるかもしれないですし、今年は本当にいいかもしれません」とは三浦半島長井漆山港・光三丸の関根雄志船長。

このエリアでは中型主体にトップ50杯前後で推移。

今後、順調に成長していけば夏場に向けてかなり期待できる。

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▲釣り場は洲ノ崎沖の水深100m前後。浮いた反応も多かった

プラヅは18cmメイン

中小型サイズが多いが多くの人はプラヅノ18cmを使用。

写真は名手・目黒誠志さんが使用するピッカピカ針、キラッと針、たまご針。

好調時は濃色系を、渋いときは淡色系でまとめるそう。

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▲カンナは自分で巻いている

最初の1杯に心血を注ぐ!触りを察知して掛けていこう

4月下旬から洲ノ崎沖の水深100m後で中型サイズのスルメが釣れ出し。

その後は近場でも群れがられ、釣れる範囲が拡大して雰囲気は良好。

順調にいけば7月ごろまでは中型狙い、その後は沖の深場での大型狙いに移行する見込み。

釣り方はかつての上へ上へとシャクリ続ける電動シャクリではなく、1杯の触りを取ってかけていくものに変わっている。

スルメの減少に伴い釣り方も変化してきており、より繊細さが求められるようになっている。

それでも多点掛けしたときのズッシリ感はほかではなかなか味わえない感触で、一度体感するとハマる人が続出。

まさにこれこそがだいご味。

現在、釣れている中型のスルメ(ニセマイカ、ニセイカ)は、100m前後の比較的浅い水深、50~70mほどの宙層を遊泳することが多い。

宙層に反応が出るとそれだけ幅広い層に群れがいるわけで、底オンリーの反応に比べて数釣りや多点掛けのチャンスが増加する。

さらにこの時期に釣れるサイズのイカは身が柔らかく刺身や沖漬けにしても最高。

深場の大型はほぼ船上干しにするが、今はぜひスルメイカ本来のうまさを味わっていただきたい。

今回は目下の中型サイズから大型シーズンにかけてのタックル、釣り方を直結に絞って解説。

また、「長井のイカ釣りにこの人あり」の名手、目黒誠志さんのイカ釣りエッセンスを併せて紹介する。

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▲この日、最高は5杯掛けだ った。これを味わいたいがためにシャクり続ける

竿は穂先感度重視道糸も細めが主流に

竿は全長1.5~1.6m前後、先調子のスルメ用メイン。

目下の中型狙いには1.6~1.7m前後の先調子ヤリイカ用も使いやすい。

最近主流のスーパーハードタイプは慣れた人なら小型のイカでもアタリを取れるが、慣れないと見逃す可能性がある。

もしアタリや触りが分からなければ、少し柔軟な穂先を持つヤリイカ竿にチェンジするといいだろう。

現在のスルメイカはイカが勝手に乗ってくるというよりは、触りを感じて掛けていくという釣りが主流。このため穂先感度が重要で、先調子の高感度穂先が必要となる。

リールは中小型電動。ダイワなら500番、シマノなら3000番サイズが今後の大型シーズンまで通して使えるが、中型サイズまでならもうワンサイズ小型のものでも対応できる。

2本持参するなら、1つはガチのスルメタックル、もう1つは中小型狙い用のヤリイカタックルを用意しておくといいだろう。

道糸はPE3~4号。

取材した三浦半島長井漆山港・光三丸では、常連さんは皆3号を使用していた。

中には2.5号の細糸を使用する人も。

細いと潮切れがよくなり、触りがより分かりやすくなる。

道糸は400mは巻いておきたい。

前述のダイワ500番やシマノ3000番のリールにPE3号だと600mほど巻ける。

皆さんは下巻きをして400m入れていた。

道糸の先に接続するスナップサルカンはベアリング入りなど回転性能がいいものを選ぶ。

直結仕掛けは仕掛けが回転してヨリが出やすいが、オモリを接続するスナップも含めてヨリを取りやすいものがおすすめ。

ヨリ取りリングや10号程度の中オモリを装着してもいい。

これはヨリを取るだけでなく、回収時の仕掛けのさばきが楽になるからで、最初の一手を確実にこなすためにリーダーを付けておくのもおすすめだ。

リーダーを付けておくと、道糸を目一杯巻いて竿を立てれば中オモリやヨリ取りリングをつかめ、その後の動きがスムーズになる。

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▲5杯掛け達成!

プラヅノ18cmメインツノはあまり迷わない

仕掛けはプラヅノ18cm10本前後の直結仕掛け。

中小型メインのときは14cmを交ぜてもいいが、この場合は下側に配置する。

洲ノ崎沖では18cmメインだが、今後近場で狙う場合は14cmメインの場合もあるので、予約時に確認しておこう。

プラヅノは、ヤマシタの「ピッカピカ針」、「キラッと針」、「たまご針」、ダイワの「ミッドスティックミラー」などの18cmが定番。

このほか、外房では古くから実績がある廃番製品のヘラヅノも人気。

かつてはたまご針やヘラヅノなどシルエットの大きいツノはこの時期の三浦半島周辺ではあまり使われていなかったが、最近は使用する人が増えている。

この件については、この日乗り合わせた名手・目黒誠志さんが解説してくれた。

「ツノに幅があったり大きいので抱きついたときにアタリがしっかり出てくれます。ただし、こればかり入れると潮の抵抗が大きくなるし落下も遅くなるので入れても1~2本です」

カラーはブルー、ピンク、ケイムラだけでなく、薄いグリーンやイエロー系も交ぜている。

ツノ数は10本程度から始めて、そのときの乗り具合、潮の流れを見てその都度増減していた。

ちなみに取材日の開始直後は群れがあまり浮いておらず、上潮が速くてやや釣りづらいので8本まで減らしていた。

目黒さんはじめ常連さんたちは、プラヅノのハリ(カンナ)は自分で巻いている。

巻きしろを短くハリの部分を長くしてRを付け、掛かりやすくバレにくい仕様にカスタムしている。

巻きしろが短い分、カンナが外れやすくなるデメリットもあるので、まめに巻きの部分をチェックするそう。

「仕掛けはある程度自分でこれと決めてやったほうがいいですね。コロコロ変えると結局何で乗ったのか分からなくなるし、上達しないと思います」とのこと。

ちなみにこの日、使用するツノのすべてを濃い青1色で狙う人もいたが、平均以上釣っていたから迷ったらアリかもしれない。

所変わるが、愛知県大山沖のスルメイカ釣りはオールピンクが鉄板仕掛けとなっている。

直結仕掛けは仕掛け上部ほど負担が大きくなる。

幹糸は目下のサイズなら10号程度でいいが、今後は12~14号を使用する。

上側を太くし、下側をワンサイズ落としてもいい。

ツノとツノの間隔は自分が両手を広げた長さにしておくと、たぐりがスムーズになる。

個人差はあるが大体1.6m前後にしておく。

自分が作った仕掛けの全長は把握しておくこと。

これが分かれば宙層狙いのときにも役に立つ。

自分の仕掛けがどこにあるのかをイメージしやすくなるためだ。

プラヅノ投入器は船宿で借りられるが、常連さんたちが愛用しているのが大口径のパイプを使用した18本仕様。

これは18本使うためというよりは、回収しながらポンポンとスピーディーに入れていけるので、再投入までがスムーズになるため。

「この投入器を使いだしてから一気に上達しました」とは別の常連さんの言葉だ。

このほか、指ゴムは左右の人差し指、中指に装着しておきたい。

糸のさばきが安全かつスピーディーに行える。

宙層を探りながら興味がある動きを探す

投入は船長の合図と同時にできるように準備しておく。

ツノ間が長くツノ数があると仕掛けの全長は長い。

こんなときはオモリはできるだけ遠くに投げ入れるようにする。

「昔は上への動きに反応しましたが、最近は上に追ってくるよりも、下の動きに反応することが多くなりました」とは目黒さん。

かつての電動シャクリは常に上への動きでスルメを乗せていったが、最近はこの誘いではなかなか乗せられない。

〇底主体の反応

まず、前述したように自分の仕掛けの全長を把握しておく。

ツノ数10本、ツノ間1.6m、捨て糸2mの場合、仕掛けの全長は約20m。

オモリが着底したときに20mほどの層をカバーしていることになるわけ。

船長から投入合図があり、「反応は底」と言われたらまずは着底を急ぐ。

糸フケを取って着乗りがあるかを確認してから誘い、シャクリに入る。

目黒さんの場合、誘いは大きく分けて次の3パターン。

①強めのシャクリを入れて頭上で止めて触りを見て、1mくらいずつ上げて探る。

シャクリは一気に頭上まで上げたり、「ダンダン」と段を付けたもの。

②頭上までシャクリ上げて下に向けてストンと落とす。

ストンと落とすのはフリーフォール状態で、落とした後に触りを見る。

③頭上までシャクリ上げて、次はテンションをかけた状態で落としていく。

このときは落とし込んでいくときに触りを見る。

おおむねこの3つのパターンで探っていた。

底反応でも10mほど探り、触りがなければ巻き落としを行う。

「まずは触りがないことには始まりません。どの誘いで触りがあるかを見ていきます。イカがガッチリ抱いてくることよりも一瞬触るくらいのことのほうが多いので竿先と道糸の変化は常に見ています」

この日、直結初挑戦の女性が胴の間でコンスタントに乗せていた。目黒さんはこの状況を見て、「おそらく周りの人が強くシャクっている中で一人だけソフトに誘っていてイカがそのツノを選んだんだと思います」と推測。

実際、両サイドの人がシャクリ上げ、ストンと繰り返していたらあえて自分はゆっくりテンションフォールで落としていくこともあるそう。

周りと違う動きをすることで触りを引き出せることも多いのだという。

いずれの場合も、竿先の違和感、道糸の違和感を察知する必要もあり、これらが分かるようになればイカ釣りが一段階レベルアップする。

〇宙層反応の場合

水深100mで「50~70mに反応」があった場合は、55mくらいまで落としたらストップ。

ここで底反応と同じように誘って触りを見る。

数回繰り返して触りがなければ5m下ろして再び探り、さらに5mと落としていく。

深い場合は10m単位で探ってもいい。

状況によっては「50mから底」と幅広く出ている場合もある。

こういった状況のときは「上で乗せる」ことが数を乗せるコツとなる。

「高い反応がある場合はできるだけ上で乗せたほうが数も付いて手返しもよくなるので、浮いた反応があるときは落下中も竿先と道糸を見ておきます」

落下中にスルメがツノに抱きつくと一瞬竿先がフッと止まったり、道糸がフケることがある。

この落下中の触りが察知できればよりイカとの遭遇チャンスが増す。

もちろん、そんなに簡単ではないが、「あれ、今のなんだろ?」と違和感があったらストップしてシャクってみる。

すぐに乗ってくる場合もあれば、触りが続いてから乗ることもある。

いずれの場合も触り、アタリを感じたら竿をスーッと持ち上げて合わせるイメージで掛けてやる。

このほか、シャクリで乗らない場合は中低速のただ巻きも試す。

これで乗ることも多いが、ただ巻きの場合は「思わず手が出ちゃった」的な乗りで触腕1本だけ掛かっていたというような浅い掛かりのことが多い。

1杯掛かってからあまり竿を動かすと外れる可能性が高くなるので注意したい。

〇追い乗り

着乗りや宙層のタナでストップして乗ったときは、いきなり多点掛けしていることも多い。

こういった状況なら数も一気に稼げるが、ほかのシーンでの乗りのほうが多い。

当たり前と言えば当たり前だが、多点掛けするにはまずは最初の1杯を乗せることが重要になる。

例えば両サイドは乗っているのに自分だけ乗らないということがある。

それも両サイドともに多点掛けである。

こういったシーンは多く、最初の1杯を乗せることで、ほかのイカを呼び込むことが多いのだ。

だから1杯を乗せられないとゼロのままというわけ。

「1杯乗るとほかのイカの活性も上がるんでしょうね。だからやっぱり最初の1杯を乗せるのが重要ですね」

このために反応のある層の中で触りを察知する必要がある。

群れの移動が速いと1投で1回ということもあるが、群れが大きければ何回もやれることがある。

このときは回収したら、仕掛けを投入器に入れてオモリを投げて投入すること。

これでオマツリを防ぐことができる。

乗り乗りになったらあとは手返し勝負。

入れ乗りにでもなれば取り込み、再投入までの動作も一気に上達する。

今シーズンは本格的にスルメイカ釣りに参戦するのにもいい年になりそうだ。

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▲この日、直結初挑戦でコンスタントに乗せた

船宿INFORMATION

三浦半島長井漆山港

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070・1049・6731

▼備考=予約乗合、5時半集合

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隔週刊つり情報(2025年6月15号)※無断複製・転載禁止

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