イシダイ メス 本ワサ

イシダイの呼び名「銀ワサ」と「本ワサ」!釣り人も知ってるようで知らないこの2つの違いって!?

FISHING JAPAN 編集部

釣り人のみなさん、磯釣りはお好きですか?

海の岩場に立って、アウトドア感覚で自然を思う存分に味わえるその釣法は、言葉にならないほどの素敵な魅力がたくさん詰まっています!

そんな磯釣りの中でも、最もダイナミックでカッコよく、いかにも「磯師」という呼び名がぴったりな釣りと言えば「底物釣り」です!

主にターゲットとなる魚は、何と言っても「石物」!!

たとえば、イシダイや、イシガキダイまたはその老成魚であるクチジロなどが有名です!

そこで、今回は「岩物」の中でも、特に人気を博している魚、イシダイに注目してみました!!

イシダイの呼び名の真相

釣り人のみなさんは、イシダイに呼び名があることは、ご存知ですよね??

「銀ワサ」と「本ワサ」

底物師の方なら、誰でも知っているこの呼び名!

特に、イシダイ釣りがお好きな方々の会話では、当たり前のように使われています!

では次に、「銀ワサ」と「本ワサ」の違いは、ご存知ですか??

え!ちょっと待って!それは知らない!と焦られた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

では早速、その真相に迫っていきましょう!!

「銀ワサ」とは!?

いきなりですが、答えを先に言ってしまいます。

「銀ワサ」とは、イシダイの【オス】のことです!!

あれ?イシダイのオスって「クチグロ」って呼ぶんじゃなかったっけ?と思われた方、正解です!

イシダイのオスは、成長するにつれてトレードマークの七本縞が消え、口の周りだけが黒くなります。

そのため、「クチグロ」とも呼ばれているんです!

しかし、視点を変えて、もう一度じっくり見てみてください!

口の周りを除いては、全身の黒い横縞が消え、白銀色に輝いているではありませんか!

そのため、「銀ワサ」と呼ばれるようになったのです!

「本ワサ」とは!?

では、その一方で「本ワサ」とは、一体何のことでしょうか?

察しのいい方なら、もう答えはお分かりですね!

「本ワサ」とは、イシダイの【メス】のことです!!

その理由は、イシダイのメスはいくら大きくなっても、トレードマークの七本縞が消えないことにあります。

つまり、われこそが本物のイシダイなり!というニュアンスを込めて、「本ワサ」と呼ばれるようになったのです!

「ワサ」の由来とは

そもそも、「銀ワサ」や「本ワサ」につけられている「ワサ」という呼び方は、どこから来たのでしょうか?

その由来は、イシダイを「ワサナベ」と呼ぶことにあります!

ん?「ワサナベ」?何それ美味しいの?と頭にクエスチョンマークが浮かばれた方、きっといらっしゃいますよね!

では、もっと掘り下げてご説明しましょう!

「ワサナベ」とは、一体何のことか?

それは、昔ながらの素焼きの浅い土鍋「早鍋(わさなべ)」のことです!

イシダイの体が、ザラザラと細かいウロコで覆われ、色も薄黒くて土鍋に似ていたことから、紀州ではそう呼ばれています。

また、この「ワサナベ」が転化して、「ワサラビ」と呼ばれることもあるそうですよ。

イシダイの呼び名「銀ワサ」や「本ワサ」には、こんなにも奥深い由来があったのですね!!

何だか感慨深い気持ちになってしまいます。

釣り人のみなさん、イシダイを釣り上げた際は、ぜひこの豆知識を披露してみてはいかがでしょうか!?

きっと磯場の人気者になれること、間違いなしですよ!!

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