危険生物に釣り場で遭遇!バス釣りのときに必ず知っておきたい注意事項
バス釣りは、池や湖でおこないますが、そういう水辺には草木が生い茂っています。 水気と鬱蒼とした草木を好む生き物の中に、毒を持った危険生物がいますよ。 何も気にせずに足を踏み入…
FISHING JAPAN 編集部
魚やイカの身をさばいていると、何やら白い糸のようなものを発見することがあります。
指でつまんで引っ張ってみようとしても、ヌルヌルしていてなかなか上手くつかめません。
これはいったい何でしょうか?
どんな危険性を持っているのか、詳しく知りたいですよね。
ここでは、生魚に潜む寄生虫・アニサキスについてご紹介します。
「めっちゃ気味悪いんだけど、これがくっ付いていたら食べれないの?」
厳密には毒をばらまいているわけではないので、キレイに取り除けば食べることができます。
でも結構見落としてしまう細さなので、付着していた魚やイカをそのまま生で食べるのは、避けたほうがいいかもしれません。
何故なら、誤ってこの寄生虫を飲み込んでしまうと、激痛を伴なう症状を発することがあるからです。
目次
この細長い生き物は、寄生虫・アニサキスです。
アニサキスとは線虫の一種で、その幼虫の長さは、2センチから3センチのサイズに収まります。
幅は、0.5ミリから1ミリ程度でしょうか、白い色の少し太めの凧糸ぐらいに映ります。
アニサキスの幼虫は、サバやアジ・サンマ・カツオ・イワシ・サケなどの魚に付着し、寄生を続けますよ。
イカにも寄生しているのを、よく見かけます。
寄生している魚やイカが捕獲されて死んでしまうと、内臓から筋肉=身の部分に移り棲む習性を持っています。
だから魚をさばいていると、いきなり断面に飛び出してくるわけですね。
内臓は、魚から取り除いてすぐに捨ててしまいますから、中にアニサキスが入っているかどうか、確かめずに調理していることが多いでしょう。
詳しくチェックしてみたら、その姿を発見できるかもしれませんね。
あまり見たいものではありませんが、食べてしまう危険性を考えたら、チェックすることは重要といえるでしょう。
アニサキスを生きた状態で我々が食べてしまうとどうなるのでしょうか?
実は、食中毒=アニサキス症を引き起こしてしまうといわれています。
症状は、激しい腹痛を伴ない、その痛みが長い時間続くでしょう。
すぐに胃腸科などの専門医の診療を受けるようにしてください。
胃や腸の壁に、アニサキスが刺し入って痛みが発生するとのこと、そのまま放置しておいてはダメですよ。
アニサキス自体は、その身体に少しでも傷が付くと死んでしまうほど弱いようですが、包丁や人の歯できっちり切断できるとは限りません。
生で魚の刺身やイカを食べる際には、まず目視してアニサキスが付着していないかどうか確認してください。
生のまま内蔵を食べるのは危険なので、できる限りやめるようにしましょう。
アニサキスを退治して、安全に魚やイカを食べる方法が2つあります。
まずひとつ目は、加熱すること。
目安として、70℃以上に対象を熱するか、60℃で1分以上加熱し続けてください。
そうすればアニサキスは死に絶えてしまうでしょう。
もうひとつの方法は、冷凍してください。
対象をマイナス20℃で24時間以上冷凍すれば、アニサキスは生き残ることができません。
となると、冷凍されて販売している魚やイカは、アニサキス付着の心配が取り除かれていることに。
やはり生のまま食べる際に、厳重な注意が必要ということでしょう。
どの季節にアニサキスの寄生がよく発生しているかは、定かではありません。
夏でも冬でも、じゅうぶんに発生しうる温度内ですから、注意を怠らないようにしたいものです。
釣りに行って青物を釣り上げたとしましょうか。
丸ごと1本持ち帰って自宅でさばくとき、内臓はすぐに完全に取り除いて処理しましょう。
アニサキスは、寄生している生き物が死んだら移動を始めますから、身に移られてしまう前にさばくことを実践したいですね。
釣ってきた魚やイカにアニサキスが付いているかどうか、きっちりチェックしたいですよね。
まずはよく見えるように手元を明るくして、魚やイカの切り身を凝視しましょう。
そのためには、キッチンに標準で装備されている照明では弱いかもしれませんよ。
小型のLED照明などを持ち込んで、切り身や切断箇所などを直接照らしてみてください。
プロックスからリリースされている、持ち運びに便利な折り畳み式のLED照明です。
単4形のアルカリ乾電池3本で稼動しますから、コンセント要らずでキッチンのどこにでも立てて置くことができます。
まな板のそばに置いて、魚やイカの切り身や断面を照らしてください。
白色COB LEDライトが、160ルーメンの明るさでしっかり対象を照らしてくれます。
これならアニサキスの白い身体も、はっきりと浮かび上がるでしょう。
ボディが無段階に曲がるので、見やすい照射角度に変えながらチェックをおこなうようにしましょう。
自重は96グラム(電池無し)しかありませんから、とても扱いやすいですよ。
元々釣り道具として作られていて、アウトドアシーンでランタンのように使うものです。
応用すれば、いろいろと有効な使い方ができるでしょう。
実売価格は千円台と、かなりリーズナブルな価格設定なので、ひとつ持っておくと便利です。
先端に引っ掛け用のフックが付いていますし、マグネットも側面に入っていますから、カウンターキッチンの壁などに固定して照らすことが可能です。
パール金属から発売中の調理器具です。
本来は魚の身から骨を抜くのに用いるのですが、寄生虫アニサキスを発見した際に、しっかりつかんで引き抜くのに転用してみましょう。
先端の平面部分の圧着精度がかなりハイレベルで、細身でヌルヌルしているものでも確実につかむことができます。
ただし、あまり強く力を入れたり素早く引っ張り出そうとすると、アニサキスが切れて身に残ってしまいますから注意してください。
ゆっくり確実に引っ張り出すことを心がけましょう。
サイズは、幅2センチ×奥行1.8センチ×全長10.2センチです。
本体材質は、ステンレス鋼で出来ていますから、サビに強く長持ちしますよ。
食器乾燥機に入れて洗浄することができるのが嬉しいですね。
新潟県燕三条で作られている、メイドインジャパンの製品です。
実際に使ってみると、いともカンタンにアオリイカの身体からアニサキスを抜くことができました。
自分の爪や指先では、こんなふうに的確に取り除くことはできませんでしたから、アニサキス対策の必須アイテムといえるでしょう。
実売価格は600円前後で、コスパ優秀であることは間違いありません。
食器売り場やネット通販サイトで購入することができますよ。
濃州孫六作の伝統をしっかり受け継ぎながら、一丁ずつ造られた刺身用の包丁です。
サイズは、刃渡り20.5センチタイプで、これくらいの長さがあれば、魚やイカをさばきやすいでしょう。
刃の材質はステンレス製刃物鋼で、柄には白木が使われています。
オーソドックスな刺身包丁以外にも、刃幅の異なる包丁を複数本用意しておくと、魚をさばくのに便利ですよ。
よく切れる刃物を使えば、断面に異物があった場合に気づきやすいでしょう。
使用後はよく洗い乾燥させて、丁寧に保管することをおすすめします。
研げば長く使い続けられるので、自分なりにメンテナンスを施しながら付き合ってあげてください。
実売価格は千円台と、とても安い価格設定になっています。
上を見ればキリがないくらい、包丁は高価ですから、魚のさばき初心者の人ならこれくらいの価格の包丁からスタートしてみましょう。
寄生虫アニサキスの特徴や対処法、おすすめの便利アイテムをご紹介しましたが、いかがでしたか?
もしアニサキスが、釣ってきた魚やイカから見つかったら、的確に処理をしてから食べるようにしましょう。
どうしても刺身にして生で食べたい!という人は、自己責任で食べるしかなさそうですが、アニサキスが見つかった個体なら、火を通してからがおすすめです。
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