PEラインの選び方特集!どんな特徴のあるラインなの?
シーバスゲームやサーフゲーム・エギングでイカを狙うときなどに、ひんぱんに用いられるようになったのが、PEラインです。
ナイロンやフロロカーボンといったモノフィラメントラインに無い特徴はどういうものなのか、PEラインをじっくり深掘りしてみましょう。
目次
PEラインとは
PEラインとは、釣り目的に使われるラインの一種のことです。
素材はポリエチレンで、細い原糸を複数本束ねて作られているのが特徴となっています。
いわゆる、撚(よ)り糸であることを頭に入れておきましょう。
当然1本の状態よりも太さが出るわけで、号数に合わせて原糸を細くしていく必要がありますし、撚り糸にした状態でのしなやかさも問われるようになります。
PEラインは、撚り糸であるが故に、ナイロンやフロロカーボンなどのモノフィラメントラインよりも、直線強度に優れています。
どこにも引っ掛からずに真っ直ぐに引っ張ったら、とても強いラインなのです。
同じ号数=太さで比較すると、直線強度はモノフィラメントラインの約3倍ぐらいだとイメージしてください。
直線強度が高いということは、釣り場で細いラインを使えます。
細くて強ければ、キャスティングの際のガイドとの摩擦抵抗が抑えられますし、空気抵抗も減ります。
その結果、飛距離がしっかり伸びてくれるというメリットが得られるのです。
またPEラインは、伸びが極めて小さいことでも知られています。
引っ張ったときの伸度は、約3%前後でしょうか。
ナイロンラインなら30%前後は伸びますし、フロロカーボンラインなら15%前後は伸びます。
伸びが小さいと、力の伝達に優れるので、手元で魚のアタリが判りやすくなります。
ルアーのアクションも読み取りやすく、フッキング動作へも移りやすいでしょう。
ただし、伸びないという特徴は、衝撃を吸収する能力が低いともいえます。
強烈な衝撃が伝わった場合、PEライン単独では切れてしまうリスクが膨らむでしょう。
だからこそ先端部分に、ナイロンラインやフロロカーボンラインといったショックリーダーラインを結んで使うわけです。
ショックリーダーラインをPEラインと結ぶのは面倒だよ!という人が多いですが、これをしないと釣りでは有効に使えないことになります。
PEラインと水の関係を理解しよう!
PEラインは、比重の低いラインです。
真水の1、海水は1.03程度とすると、PEラインの比重は0.97ぐらいです。
これは、水に入れば浮き上がろうとすることを如実に表しています。
ちなみに、ナイロンラインは1.14程度なので浮き気味、フロロカーボンラインが1.78程度ですから沈む特徴を持っています。
使っていて軽いな!と感じるPEラインは、例えば、風が強いと流されやすくなるデメリットを持ってます。
ラインがフケるので、ロッドティップやガイド足などに絡まりやすくなるでしょう。
水中に素早く沈めたいなら、ショックリーダーラインに比重の高いフロロカーボンラインを用いれば、上手く解消できます。
近年では、高比重に作られたPEラインがリリースされていて、アングラーに選択の余地が与えられています。
何かに直接触れて擦れると弱かったり、結び目がすっぽ抜けやすかったりと、デメリットも抱えているPEラインですが、メリットのほうを活かす使い方をすれば、釣りやすくなるでしょう。
PEラインの撚り数に注目!
PEラインは、撚り糸ですから、使われている原糸の本数でラインそのものの特徴が変わります。
まずは、4本撚りから。
4本撚りのPEラインは、倍の8本撚りタイプと比較して、販売価格が安いです。
1本1本の原糸が太いので、耐摩耗性が強く、耐久性が優れているという特徴を持っています。
使っていてハリとコシを感じますから、ガイドに絡まりにくく、ライントラブルが抑えられる印象です。
デメリットを挙げると、ラインの表面がザラついていて、ガイドとの摩擦抵抗が大きめです。
当然飛距離にも影響が出るでしょう。
ゴワゴワとしたハリ・コシは、しなやかさと対局にあるものですから、使用感が優れているとは言い難いかもしれません。
次に挙げるのは、8本撚りタイプ。
原糸の数が4本撚りより増えますから、直線強度が高く、ゴワゴワ感が減って滑りが良くなります。
飛距離もしっかり伸びてくれるでしょう。
ただし、原糸が細いことで摩擦に弱く、しなやかさが絡みやすさも生んでしまいます。
この上に12本撚りタイプが設定されていますが、8本撚りより原糸が細いので、扱いには注意が必要でしょう。
PEラインを活用して楽しめるエキングゲーム!おすすめのタックルを選んでみた!
PEラインを活用して楽しめる釣り方の中で、最もその効果を体感できるのが、エギングゲームでしょう。
おすすめのタックルをご紹介しますから、PEラインを使いこなしてみてください。
ダイワ(DAIWA) エギングロッド エメラルダス AIR AGS 88M-S・R 釣り竿
- 最安値価格
- ¥36,894(amazon)
ダイワのエギングゲームブランド・エメラルダスシリーズには、PEラインもラインナップされていますから、ぜひ使ってみましょう。
こちらのスピニングロッドは、全長が2.64mと取り回ししやすい長さに設計されています。
Mパワーブランクスなので、張りがあってキャストしやすく、シャクリもきっちり決まるでしょう。
継数は2本で、仕舞寸法は136cmにまで縮まります。
ウエイトは91gと軽めですから、長い時間ロッドを振り続けても、さほど疲れは感じにくいかもしれません。
先径/元径は0.9/10.9mmで、適合するエギサイズは2.5号から4.0号まで。
適合するPEラインは、0.5号から1.0号までとなります。
0.5号というとかなり細く感じるかもしれませんが、直線強度が上がっているので、2kgクラスのアオリイカが掛かってもカンタンに破断することはありません。
細いぶん手元感度はアップしますし、飛距離もしっかり伸びます。
ブランクスのカーボン素材含有率は、98%になっています。
実際に手に取ってみると、とても軽くてシャープな仕上がりに感じました。
ガイドバランスも良好で、糸絡みは抑えられている印象です。
実売価格は3万円台と、ハイスペックならではの価格帯に設定されています。
PEラインの高い感度を実感したいなら、これぐらいのスペックのロッドがマッチするかもしれません。
イカが触れてきたことを瞬時に感じ取り、フッキング動作へ移行したいものです。
エメラルダスシリーズには、専用のスピニングリールもラインナップされています。
ギア比は6.2対1ですから、ハンドルを1回転させると、87cmのラインを回収することができるように作られています。
最大ドラグ力は10kgと高めで、ウエイトは180gと軽め。
ラインキャパは、PEラインなら0.8号を200mまで巻けます。
ボールベアリングは、なんと12個も搭載しています。
実際に手に取ってハンドルを回してみると、とても滑らかな巻き心地を体感できます。
ローター回転も軽やかでスムーズ、ドラグレスポンスもPEラインに負担をかけ過ぎないものに仕上がっています。
実売価格は3万円台と、ハイスペックに見合った価格帯に設定されています。
PEラインの特徴を理解しながらさまさまな釣りを楽しもう!
PEラインの特徴やメリット・デメリット、PEラインにマッチするおすすめエギングタックルをご紹介しましたが、いかがでしたか?
実際にフィールドに出て、PEラインの特徴を自分自身で味わってみてください。
さまざまなメリットが、釣りにどのように好影響を及ぼしているのか、理解できると扱い方も習得できるでしょう。
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