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【船釣りマガジン】[タカハシゴーの親子でゴー沖釣りをめぐる父と子の冒険と成長の物語?!(第67回)]【マダイ】フィールド・オブ・ドリームス・イン・カズサミナト
内房上総湊港・加平丸の山田隆船長は83歳だ。
背筋は伸び、声は通り、歩く姿は悠然としている。
かくしゃく、とは違う。
もっと自然体だ。
出船を準備する山田船長の姿は──人生の大先輩を形容するにはふさわしくないかもしれないが──、実にカッコいい。
「様になる」あるいは「板に付く」を地でいく。
すべての動きに淀みがなく、確信に満ち、調和している。
ちなみにオレは昭和44年生まれの51歳だから、山田船長の32歳年下で、まさに息子と言ってもおかしくない年齢差だ。
さらに蒼一郎は平成15年生まれの16歳。
言ってみれば、山田船長を父として、息子のオレ、孫の蒼一郎と三世代で東京湾に繰り出すようなものである。
初対面の山田船長に亡き父を重ねるのは勝手かつはなはだ迷惑な話だとは承知しているが、非常に感慨深いものがあった。
オヤジは昭和9年生まれだったから、山田船長にほど近い。
残念ながら孫である蒼一郎が生まれるより先に逝ってしまったが、大の釣り好きで、オレは何度も沖釣りに連れ出された。
蒼一郎には、間違いなくその血が流れている。
釣りを楽しみ、魚をさばく彼の姿を、オヤジに見せたかったとつくづく思う。
大の子ども好きで、結局のところ人生のほとんどすべてを3人の子ども──兄、オレ、そして弟──に捧げてくれたオヤジには、満足に感謝も伝えられないままだった。
オレにも3人の子どもがいるが、釣りをするのも、オヤジが顔を見ていないのも、末っ子の蒼一郎だけだ。
山田船長と蒼一郎の取り合わせは、「ああ、オヤジと蒼一郎が一緒に釣りをしたら、こんな感じだったのかなあ」と思わせてくれる。
朝イチに山田船長、オレ、そして蒼一郎の三世代がそろって加平丸に乗り込んだ時点で、もうお腹いっぱい胸いっぱいだった。
だが、そのようなオレの心の機微などお構いなしに、目を鋭く光らせている男がいた。
言うまでもなく、沖藤編集長である。
目次
- ニャン集長は意図せずとも指令メールに鼻息が荒くなるのだ。
- 「ほかの船がいるのが面白くねぇな・・・」と船長はつぶやいた。
- マダイが繋いだ「三世代のバトン」と 「今日」という日の美しさ
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